今年6月に世界遺産に登録され、俄然注目を集める小笠原。ただ、実際に何があるのかといったことや、行き方についてはまだよく分からないという人も多いようだ。何となく興味はあるけど…そんな人にはまず、ここを訪れることを勧めたい。
都環境局は来月19日(水)から25日(火)の一週間、都庁展望室にて小笠原など都立自然公園や国立公園などの魅力を紹介する「東京の自然公園展2011」を開催する。入場無料で、記念品の進呈もあるという。
東京都内には、2000メートル級の山岳地帯から世界遺産に登録された亜熱帯の小笠原諸島まで、豊かな自然にあふれた国立公園や国定公園、都立自然公園が数多くある。
中でも注目は、やはり小笠原諸島だ。独自の進化を遂げた多くの固有の生き物や、それらが織りなす貴重な生態系を見ることができる。小笠原諸島には自然保護の観点から空港を設置しておらず、東京港竹芝客船ターミナルから小笠原海運の汽船「おがさわら丸」で父島まで片道25時間半・24,270円(大人二等)の船旅となる。出航日が週1日程度と少ないこともあり、早めの予約が必要だ。
今回の展示ではブースが3つ設けられている。第1ブースでは「世界に伝える 小笠原の自然」と題して、世界遺産に登録されるまでの経緯や、特異な生態系の実物展示などが行われるほか、ジオラマ模型やフォトパネルなどを使用して美しい景色や豊かな自然を実感できる展示になる予定だ。
第2ブースは「東京 海と山の生きもの」と題して、伊豆諸島や高尾山、奥多摩などの豊かな動植物や美しい自然風景についての展示となっている。第3ブースでは「出かけてみよう!東京の自然公園へ」と題して、安全に山を登る方法や持ち物についての解説、都レンジャーと呼ばれる自然保護員が自然の魅力を語るトークショー、模擬登山コースでの山道歩き体験などが催される。さらに、クラフトコーナーでは小笠原の伝統工芸や折り紙を体験することもできる。
会場内ではアンケートも実施され、回答するともれなく記念品が進呈される。この機会に小笠原の自然だけでなく文化にも触れ、情報収集してみてはいかがか。
「東京の自然公園展2011」は10月19日(水)から25日(火)までの毎日、都庁第一本庁舎南展望室で開催され、入場は無料。朝9時半から午後5時半までの開催で、24日のみ午後11時まで開催される。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)