紙おむつ「パンパース」でおなじみのP&Gが、2011年5月より実施している東日本大震災被災地の赤ちゃんとその保護者を対象とした支援活動「パンパースうんと眠ろ。うんと遊ぼ。プロジェクト」の『寄付プログラム』を、今月いっぱいで終了する。
東日本大震災の発生から半年。多くの課題がいまだ山積する被災地において必要とされる支援は、物質的なものから精神的なものへと移行し始めているという。早急に支援が必要である対象として挙げられるのが、子どもたちとその保護者だ。
原発事故の影響が続く被災地では、安心して外で遊ぶこともままならず、共同生活の避難所や狭い仮設住宅では大きな声を出すこともできない。この抑圧から、夜泣きをしたり、暴言や暴力によってストレスを訴える子どももいるという。さらに、子どものケアをしなければならない保護者にも、先行きの見えない不安がプラスし、重いストレスがのしかかっている。この状況下で、場合によっては虐待など、さらなる問題に発展する可能性も懸念されているのだ。
P&Gは、これらの課題に対し具体的な支援策として、5月から「パンパースうんと眠ろ。うんと遊ぼ。プロジェクト」を実施してきた。「パンパースうんと眠ろ。うんと遊ぼ。プロジェクト」では、被災地の赤ちゃんとその保護者を支援するために、“赤ちゃんの快適な眠り”と“遊べる環境”、そして“保護者同士の交流”を実現することを目的とした3つのスペースを提供している。
これらのスペースは、提供開始から9月6日までの70日間の活動で、累計944組の親子、1,353人の乳幼児に利用されている。利用者からは、「安全、安心に遊べる場所がなかったので非常に助かる」、「同じ境遇の母親が集まれる環境ができてうれしい」などの喜びの声が寄せられているという。
なお、このプロジェクトの活動資金の一部を支える『寄付プログラム』は、震災発生直後、赤ちゃんをもつ全国の保護者から、「被災地の赤ちゃんを支援する活動をサポートしたい」との声がP&Gへ多数集まり、6月に始まった。パンパース製品の購入毎に貯まるポイントを寄付する方法で、9,500件を超える寄付が集まっているという。
この『寄付プログラム』は、今月末まで実施される予定。本プログラムへの参加は、「パンパースすくすくギフトポイントプログラム( http://jp.pampers.com/ja_JP/higashinihon/index.html )」に会員登録をすれば可能なので、被災地支援の方法について悩む「パンパース」ユーザーはお急ぎを!
(TechinsightJapan編集部 小林由佳)