就職支援と、がれき撤去。東北の被災地で今一番求められているこの2項目に関して少しでも貢献しようと、首都・東京が立ち上がった。
東京都産業労働局は11日、東日本大震災の被災者で首都圏に避難している人の就労を支援するために、被災地の復興に関わる建設、建築、土木作業に役立つ資格取得と基礎知識の習得を主な内容とした講習を来月より実施すると発表した。講習の受講料や宿泊施設の利用は全て無料だ。
講習は「建設機械運転科」と「建築基礎科」の2講座が開講される。建設機械運転科では、がれき撤去や街の整備に必要な建設機械の運転などの資格取得を目的とし、技能講習を実施する。ショベルカーやブルドーザー、不整地運搬車などの運転を行い、これらの国家資格の取得を目指す。講習期間は19日間(うち4日は休講日)で、東京・八王子市のコマツ教習所東京センターにて行われる。
建築基礎科は、住宅を建てる建築現場で役立つ基礎知識と資格取得を目的としたものだ。建築や足場の基礎知識、安全保護具の扱いなどを学んだのち、建築作業に関する低圧電気取扱特別教育や丸のこ取扱特別教育などを受講し、資格取得を目指す。講習期間は9日間(うち1日は休講日)で、東京・豊島区の東京土建技術研修センターにて行われる。
講習の受講料は無料で、宿泊施設の利用も無料。交通費および食費、雑費等が自己負担となる。募集期間は建設機械運転科が今月22日から来月5日まで、建築基礎科が今月12日から26日までで、応募者多数の場合は抽選となる。詳細および応募は東京都産業労働局のホームページ(http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/school/itaku/kinkyu/index.html)へ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)