22日、タイ東北部のとある村で蛙や亀などといった動物のための結婚式が開催された。

風変わりな結婚式が開催されたのはタイ東北部チャイヤプーム県ガセートソムブーン郡。タイ東北部の中で最も自然豊かな土地として有名な県だ。そんな地域で様々な動物たちのための結婚式が開催され、12の村々から500人以上の人々がこれに参加したのである。

結婚式を挙げてもらった動物は、蛙や亀、野鶏、リスにウサギなどで、「カップル」総数は100組以上に上ったという。式自体は、タイで通常行われる人間の結婚式の法式と同様で、行列や招魂儀礼が行われた。普段は食用として扱われる上記の動物たちも、この日ばかりは人々に食されることなく、体を綺麗に洗われ、あるいはリボンをかけられたりするなどの特別な待遇を受けて結婚式に臨み、そして式後は森に帰されたのであった。

動物たちの結婚式は、森や動物の自然環境保護の意識を高めるために3年前から毎年行われているという。また、動物を森に放してあげることで、徳を積むことができるとも考えられているのである。

ちなみに、今年の結婚式で集まったご祝儀は10,999バーツ（約3万円）になり、今後の森林管理活動の費用に充てられることとなる。
（TechinsightJapan編集部　若曽根了太）