結婚69年の91歳夫婦、9日違いで旅立つ「夫の最期、妻は手を握って離さず」…
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タレントの松尾貴史が、「芸能界の一番の恩人」と慕っていた俳優の原田芳雄さんとの思い出を、『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)内で涙をこらえながら語った。
先週の金曜日に原田さんの入院先へ、お見舞いに行ったばかりだったという松尾。「じゃあ、また来るから。」と挨拶をして病室から出た彼を、原田さんに付き添っていた人が廊下まで追いかけてきた。「まだ話したいことがあるそうです。」と呼び戻され、再び病室に戻ったという。松尾の手を握り締めながら原田さんは亡くなった共通の知人の名をあげ、「(彼のように)働きすぎて、死ぬなよ。」これが松尾が聞いた原田さんからの、最後の言葉だった。
今月11日の映画『大鹿村騒動記』完成披露試写会の舞台挨拶も担当医からから止められたが、最後の力を振り絞り娘さんの押す車椅子で舞台に上がった。偶然この時のVTRが流れたときも、『情報ライブ ミヤネ屋』に松尾が出演していたがコメントを求められても、涙ぐんで話ができなかった。いつもは冷静で感情的にならない彼の取り乱した様子に、原田さんが当時すでに相当深刻な容態であったことが想像できる。
この舞台での原田さんは痩せ細っていて痛々しかったが、とても目が綺麗で澄んでいたのが印象的だった。かなり無理をしての舞台への登場であったが、観客からの大きな拍手に涙を流していた。最後まで役者として生き抜いた姿だった。松尾は「お別れは原田さんらしく、みんなで自由に送ってあげたい。」と語った。
(TechinsightJapan編集部 みやび)