マット・デイモンといえば、今や出る映画がすべてヒットするハリウッドきっての大物俳優の一人。そのデイモンがドイツのテレビ番組で語った私生活とは?
ドイツのテレビ番組『TELE 5』に出演したデイモンは、「ニューヨークの人々のおかげで、ちょっとだけ普通の暮らしができる。本当に感謝している。」と述べた。
「自分が好きで必要としている仕事ができる上に、外出するたびにボディーガードの軍団に守られる必要もない。僕って本当にラッキーだよ。」
そう語るデイモンは、2005年に結婚したルシアナ・ボザン・バロッソさんと娘達とともに幸せに暮らしている。そんな生活が可能なのも、パパラッチ並みに自分達を付け回したりしない、ニューヨークの人々の温かい配慮があるからだとデイモンは言う。
「結婚して父親になってからというもの、僕の生活は彼女達を中心に回っているんだ。人生が劇的に変わったね。ほかの俳優達ほど僕はクレイジーじゃないし、それって僕の妻が女優じゃないからなのかも。ニューヨークで暮らしていることも大きいよ。観光地に行けば話は別だろうけど、それ以外の場所なら通りを歩いても気づかれもしないんだ。ニューヨークの人はとても冷静で、僕を見つけても興奮したりしないんだよ。」
ごく普通の外見でどこにでもいそうなデイモンだからこそでは…というツッコミも聞こえてきそうである。
「ブラッド・ピットやアンジェリーナ・ジョリーは僕の友達なんだけど、彼らはまるで刑務所の囚人みたいだよ。ふらっと出かけることもできないんだから。」
確かにブランジェリーナにいたっては、その行動が逐一話題になりゴシップ誌のカバーになる。「普通の暮らしができる=オーラがない」という式がなりたつのはちょっとマズいかもしれないが、〈美貌とカリスマ性〉というよりは〈演技〉で勝負する俳優デイモンは、今や押しも押されもせぬ超一流セレブである。『プリティ・ウーマン』でブレイクする前のジュリア・ロバーツが主演した1988年の映画『ミスティック・ピザ』をご覧になったことがあるだろうか。デイモンがこの映画で与えられた役はほんの脇役でしかなかったが、その後の彼はコンスタントにヒット映画に出演し、脚本を書かせても素晴らしい、実に多才な役者なのである。そんな彼がわりと普通に生活できるなんて、ちょっと驚きである。パパラッチに追われぬオーラのなさであるならば、それはそれで有難いと思っているに違いない。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)