最近お騒がせの度が過ぎる俳優ニコラス・ケイジ。その息子であるウェストン・ケイジもまたかなりの変人としてその名をとどろかせているが、その彼が、なんとUFCに参戦すべくトレーニングに励んでいるという。
最近は父をもしのぐ怪しいニュースばかりが目立つウェストンだが、今回は「俺は精神を病んでなんかいねえ。それをみんなに証明してえんだ。精神的に不安定なやつは、UFCには入れてもらえねえんだからな」と息巻いているという。
UFCが何であるかすぐに分かる人は少ないと思うが、これは正式名を「Ultimate Fighting Championship」と言い、今や全米はもとより世界的にも絶大なる人気を博している総合格闘技大会のことである。
そもそも腕っ節が強いのか強くないのか、さっぱり分からないこのウェストン。これまでにも色々な場所で発狂しては暴れてきたが、殴りつけたトレーナーには逆にボコボコにされ、4月に結婚したばかりの妻にまでも殴られて流血。挙句に夫婦揃って留置場行きになるなどという呆れたニュースもまだ記憶に新しい。
それにしても、いきなりUFCに参戦したいとは身の程知らずにも程がある。それだけではない。ウェストンはなんと、UFCきってのコワモテ選手であったキンボ・スライスとの対戦が望みなのだとか。キンボと言えば元アメフト選手の超野獣系選手としてその名をとどろかせ、3年前にはこれまた強いタンク・アボット選手を1分もかけずにノックアウトして世間を驚かせた逸材なのだ。しかし近年は体力の衰えのせいか成績も伸び悩み、結果として昨年にはUFCを解雇されているとの報道もある。そのキンボとUFCで対戦したいと大口をたたくウェストン。UFCについて詳しいのか詳しくないのか、まずはそこから疑問である。
父ニコラスも近年奇行が目立つが、ウェストンの奇行についてはすでに父を追い越しているようだ。ウェストンはまだ20歳。父譲りの個性をうまく生かしさえすれば、ひょっとすると演技などのアート分野で驚くような才能を開花させるかもしれない。どうか身を滅ぼしかねない生き方には終止符を打ち、健康的に生きてもらいたいと願わずにはいられない。でもウェストンとキンボの対戦をちょっと見てみたいと思うのは、きっと記者だけではないはず。いや、キンボもこればかりは願い下げか。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)