巨匠スティーブン・スピルバーグ監督(64)がイタリアで、女優グウィネス・パルトロウ(38)とスピードボートに乗って水上のバカンスを楽しんでいた際、ボートが騒音を出し過ぎたことから、イタリアの沿岸警備隊に罰金を科されていたことが分かった。
地中海で2番目に大きな島、イタリア領のサルデーニャの北の海岸線近くにあるラ・マッダレーナという風光明媚な場所で、所有する時価280億円の豪華ヨット「Seven Seas」に乗り、バカンスを楽しんでいたというスピルバーグ監督。パルトロウと長女のアップルちゃん(7)、長男モーゼス君(5)も監督の豪華ヨットに招かれ、連日マリンレジャーを楽しんでいたようだ。
今月11日、監督はヨットからスピードボートに乗り替え、ちょっとした冒険をしていたようだが、ビーチに近づきすぎてしまったらしい。日光浴をしていた人々から、「スピードボートの船外モーターのパワフルな騒音がうるさい」と苦情が来たため、イタリア沿岸警備隊が出動した。
沿岸警備隊員の一人が英『デイリー・メール』紙に明かした話では、「現場の浜に駆けつけてみると、そこにはひげを生やした男性が、ビーチにいる人々にサインをしていました。すぐ彼が誰であるかに気づいたのですが、すると彼は“私はスティーブン・スピルバーグです。何かご用ですか?”と話しかけて来たのです。」とのこと。
隊員は、「スピードボートは浜に300メーター以上近づいてはいけない」という規則について告げ、監督にその場で172ユーロ(約1万9000円)の罰金を科したが、監督はとても申し訳なさそうに、「規則を知らなかったんです。払うのが当然ですね。」と伝えたという。
監督はその場で罰金を払おうとまでしたようだが、隊員が「現金は受け付けられず、郵便局の口座払いしか受け付けられない。」と伝えると、監督は書類を受け取って帰っていったという。隊員は、「翌日彼が罰金を払ったことが確認出来ました。」とのことだ。
サルデーニャ島近辺は、「億万長者の遊び場」として知られる場所だが、ビーチで寝転がっているところに、突然モーターの音がうるさく鳴り響いたら、確かに迷惑であろう。しかし沿岸警備隊員にすぐに謝るところなど、巨匠ながらスピルバーグ監督は、かなり腰が低かったようである。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)