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今月14日、タイ東北部ナコーンラーチャシーマー県の村落において田の水路を掘削していたところ、約2500年前のものと推定される人骨が発見された。28日には県の専門員が現地を訪れており、タイ古代史に新たな知見をもたらす今後の調査結果が期待されている。
人骨が発見されたのは、ナコーンラーチャシーマー県チョークチャイ郡ラロムマイパッタナー区グットジョークノーイ村に住むヤイ・ソンプラさんの田の土中である。
ヤイさんによると人骨を発見したのは14日の朝。田んぼに新たな水路をひくため村人の手伝いを受けつつ穴を掘っていると、約1.5メートルの深さの地点で人骨が見つかったのだ。
人骨発見の情報を聞いて15日に現地に訪れたピマーイ国立博物館のスリヤ氏は、発見された人骨はほぼ完全な人体の形で残っており、また周辺には青銅でできた装飾品、剣や槍といった武器もあったとしている。後期先史時代あるいは鉄器時代の人骨で、約2500年前のものと推定されるという。青銅でできた装飾品や数々の武器は葬儀の際に一緒に埋葬されたものである可能性が高いことから、人骨は葬儀を営まれるほどの地位ある者ではないかと考えられている。
タイではこれまで数箇所において古代の人骨が発見されている。たとえば、ナコーンラーチャシーマー県近くのバーンプラサートでのそれは有名だ。しかし、今回のように極めて保存状態の良い人骨の発見は初めてであり、タイ古代史に新たな知見をもたらすのではないかと期待されている。28日にはナコーンラーチャシーマー県から専門家も派遣されており、今後の調査結果が待たれている。
(TechinsightJapan編集部 若曽根了太)