「2011年の最高作」、「21世紀版『E.T.』」と話題のSF映画『SUPER 8/スーパーエイト』の米LAプレミアにはあのトム・クルーズも姿を見せて会場を盛り上げた。
日本ではAKB48総選挙で盛り上がった6月9日(現地では8日)に『SUPER 8/スーパーエイト』ロサンゼルスプレミアイベントが開催された。監督のJ.J.エイブラムスに製作のスティーヴン・スピルバーグが揃い、主人公ジョー役のジョエル・コートニーとヒロインアリス役のエル・ファニングらも参加した。
エル・ファニングがレッドカーペットに姿を見せると見事なドレス姿に報道陣から「美しい」という声が上がった。彼女も「ありがとう」と微笑むと「このドレスはヴィンテージ…」と映画の舞台となる1970年代にあわせたことを説明した。そして、盛り上がるレッドカーペットがさらに沸いたのはトム・クルーズが登場したからだった。
トム・クルーズは監督のJ.J.エイブラムスとは映画『M:i:III』以来の付き合いでもありサプライズゲストとして駆けつけたのだ。二人は抱き合って新作の完成を祝福しあう微笑ましい姿も見せてくれた。また、トム・クルーズはエル・ファニングの姉であるダコタ・ファニングとスピルバーグ映画『宇宙戦争』で共演している。その関係もありエル・ファニングとも楽しそうに談笑して貴重な2ショットも見せてくれたのだ。
主演のジョエル・コートニーはインタビューに答え、J.J.エイブラムス監督から映画の話をもらった時は飛び上がるほど喜び「アドレナリンが出っ放し」だったと話した。彼は監督のファンでもあり今回の出会いを光栄に感じており「『どんな役でもリアルに、現実味を帯びた演技をしなければいけない』というのが監督のモットーなんだ」とJ.J.エイブラムスへ敬意を表していた。
エル・ファニングは製作のスティーヴン・スピルバーグが姉ダコタが12歳の時に共に仕事をしていることもあり、今回自分が経験できたことについて「彼が私の目の前に立っているなんて、信じられなかったわ」と話した。また姉のダコタには『スーパーエイト』の脚本を見せておらず「この映画を観てきっとびっくりするわね」と笑っていた。
『SUPER 8/スーパーエイト』はその内容をJ.J.エイブラムス監督も製作のスティーヴン・スピルバーグも多くを語らずその展開がどうなるかも話題の一つだ。しかしこの日J.J.エイブラムス監督は少しだけ内容について触れている。「この映画には、秘密やサプライズはないんだ。ラブストーリーでもあるし、家族を描いた映画でもある。少し怖いシーンもあるけれど、ハートに響く映画なんだ。僕にとっては、ハートに響くかどうかが鍵なんだ」と彼は話すと自らが子どものころに映画に憧れてスーパー8(スーパー8mmフィルム)で撮影して遊んだ体験をヒントにしてこの映画を作ったと語ったのだ。
予告編からは“巨大な力を持つ何か”が登場するようなホラー系SFとも思われるのだが、監督の話からはどうやらそのカラーは少ないようである。映画『SUPER 8/スーパーエイト』は米国では6月10日に公開された。日本では6月24日(金)より全国超拡大ロードショー公開される。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)