writer : techinsight

「名刺リーダー=誤認識」はもう古い? 画期的な名刺管理アプリで賢く時短しよう

名刺の写真を撮って送るだけで、データの読み込みと人の目による確認を最速90秒で行ってくれる、画期的なサービスが登場した。従来製品のように誤認識された文字を修正する手間が省けて大幅な時間短縮が可能だ。さらに、名刺画像は細分化されるため、個人情報漏洩のリスクも抑えられるという。

突然だが、あなたの会社ではもらった名刺をどのように処理しているだろうか? 今時そのまま引き出しに入れて保管しているという会社はないだろうが、一方でその入力作業に煩わしさを感じて、ついつい溜めてしまっている人も多いのではないか。

名刺の入力はOCRや名刺リーダーが一時期流行ったが、画像認識のために結局は人の目で確認して修正する必要があり、むしろ手入力の方が早い場合さえある。高性能なソフトもあるが、「自分で手入力すればタダ」という考えが主流だろう。

しかし、実はそこに大きな落とし穴がある。特に忙しいビジネスマンほど、考えてほしい。そう、バリバリ仕事のできる、そこのアナタ。その入力する時間と手間、本業に回したらどれだけ有益だろう…。

そんな忙しいビジネスマンにオススメしたいのが、iPadにも対応した高精度名刺管理アプリ「KYBER Business Card for iPhone」(http://www.o-rid.com/jp/features/bizcard.html)だ。他製品に類を見ない高精度の秘訣は、「ヒューマンクラウド」だ。

制作元の株式会社オーリッドはもともと企業向けにデジタルデータ化などのサービスを提供しており、その精度の高さが好評を博し一般向けにも昨年10月に「KYBER Business Card」をiPhone向けアプリとして提供開始。この度、iPadにも対応できるようになった。

このサービスの特長は何と言っても「機械」と「人」を融合した国内唯一のハイブリッドシステムの導入で、誤認識を限りなくゼロに近づけていることだ。

「KYBER Business Card」では、まずは従来のOCR(=光学認識)により名刺を画像データ化。「KYBER Business Card」のサーバー上にアップされる。その上で、独自のシステムにより情報を「氏名」「住所」「電話番号」等に細分化した後、それを人の目で見て確認・修正し、正確なデータとしてユーザーへ送り返してくれる。その間、最速90秒。ユーザーの手間は名刺を撮影し、アップロードするだけだ。

画像細分化のメリットは二つある。ひとつは、作業の効率化だ。「KYBER Business Card」は本社のある大分に加えて中国・瀋陽にも拠点を持っており、そこでは名刺認識作業に特化した作業員が「住所担当」「電話番号担当」など分かれており、ひたすら確認・修正作業を行っている。イメージとしては車の製造工場と同じだ。一人が組み立ての全工程を行うより、ベルトコンベアで流してパーツごとに担当が分かれている方が効率的である。

また、もうひとつのメリットとして、画像を細分化することで、万一の際の個人情報の流出および被害を最小限に防ぐことができる。これは一般論として、一人の氏名・住所・電話番号を同一の作業員が担当した場合、それらを個人情報として漏洩させてしまう恐れがないとは言い切れないが、例えば誰のものか分からない氏名だけがたとえ何百人分漏洩したところで、それが個人情報として悪用される危険性はない。

こうしたヒューマンクラウドの効果で、最速90秒で手元の名刺がデータに早変わりする。さらに「KYBER Business Card」では情報が項目別に整理されるので簡単に検索できるほか、電話やメール、マップのアプリと連動することもできる。自分のiPhoneに連絡先を手入力する手間も省ける。

名刺にはデザインなどの個性があり、データを登録した後も捨てるのが後ろめたいという人もいるだろう。しかし「KYBER Business Card」なら最初の読み込みの際に撮影した画像を保管しておけるので、紙の名刺自体を保存しておく必要はなくなる。

これだけ便利なスグレモノだから、当然無料で利用できるアプリではない。「自分で手入力すれば、手間はかかるけどタダじゃないか」と考えるかもしれない。しかしそれは大きな誤りだ。例えばあなたが1枚の名刺を入力するのにかかる時間を2分として…30枚あったら1時間だ。その時間を自分の本業に回せば、どれだけの収益になるか。単純計算こそできないが、名刺データを入力するのに時間を使うということは逆にその時間稼げるだけの金銭を損失していることになるし、まして時間はお金で買えない。仕事ができる経営者や役員ほど、時間をいかに有効に使うかを考えるものだ。

一度導入すれば一生使えるサービスだから、長期的に見たらコストダウンにもつながるだろう。高精度名刺認識アプリ「KYBER Business Card」は税込み1000円/月~で、App Store(http://itunes.apple.com/jp/app/kyber-business-cards/id402335671)でダウンロードできる。今後はさらなる機能の増強や、手書き認識についてWindows以外のデバイスにも対応していくという。

■O-RID KYBERシリーズ: http://www.o-rid.com/jp/features/index.html
■株式会社オーリッド: http://www.site.o-rid.com/jp/

(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)