赤ちゃんポストに託された女児、扉を開けた消防士が“運命”を感じて養子に(米…
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6月21日、ヨハネスブルグのある家の持ち主は南アフリカのハウテン州に賠償請求することを決めた。警察の特別組織『ホークス(Hawks)』が、ある容疑者の家宅捜索をする予定だったのだが、間違った家に侵入したのだ。
2011年3月、ホークスはチェコスロバキア出身のラドバン・クレジュサーという男の自宅へ家宅捜索を行うことになっていた。この男は南アフリカ暗黒街の帝王シリル・ビーカを殺害した事件の容疑者でもあり、癌であるという偽の診断書で保険会社から450万ランド(約5400万円)を受け取ったという詐欺容疑もある。
万全の対策を練り上げて勢い込んで突入したものの、ホークスが入ったのはなんと容疑者のお隣さん。再度クレジュサー宅へ突入し、家宅捜索そして関係者の逮捕も終了し大成功となったようだった。
しかし、一番の被害者はこのお隣さん。「家に帰ったら門が壊れて、家の中がぐちゃぐちゃになっていた。家具は新しいものだったのにあちこちに疵がついていた。」と家主の不満続出。この家主の弁護士は、州に損害賠償を請求することにしたと発表、賠償金は120万ランド(約1400万円)。家の修繕費等が60万ランドで残りは修繕中に滞在している宿代そして弁護士代だという。
このホークスというのは、南アフリカの特捜検察「スコーピオン(Scorpion)」の汚職や重大犯罪組織、経済犯罪などを扱う部署として2009年に誕生した組織。今までにも数多くの犯罪の摘発を行った精鋭部隊だったのだが、今回の不祥事はホークス立ち上げ以来の汚点となってしまったことだろう。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)