6月5日、ヨハネスブルグで行われた南アフリカライトヘビー級ボクシングで見事チャンピオンのタイトルを獲得したボクサー、チェパン・モハレ。その興奮も醒めやらぬうちに、彼はなんと逮捕されてしまった。

モハレは第3ラウンドで対戦相手をノックアウト、見事南アフリカのライトヘビー級チャンピオンとなった。モハレがリングに降りた直後、リングサイドで待っていたのはファンではなく警察。携帯の窃盗容疑で逮捕された。

彼が盗んだというのは、ブラックベリー携帯。モハレが住むヨハネスブルグ中心地にある店で彼が数日前に購入したのだが、その携帯が実は盗まれたものであることがわかった。

この逮捕劇は瞬く間に広まり、この試合の興行主は「予期しないものであるが、モハレのキャリアに傷をつけた」として失望している。モハレは人生最高の一夜を留置所で過ごすこととなった。

モハレのマネージャーは、「モハレはある意味被害者である」と主張、せっかくの栄光を無駄にされたと怒りをあらわにする。警察によると、ブラックベリーの本当の所有者は盗まれたことに気が付いていなかったことがわかっており、それを知らずにモハレが購入したことを知っている人物が警察へ密告したと見ている。

モハレは翌日には釈放されている。今度こそチャンピオンの喜びを味わってもらいたいが、この事件で心から喜ぶことができないようだ。
（TechinsightJapan編集部　近藤仁美）