モトローラは、携帯電話やスマートフォン、コンピュータのモニターなどのディスプレイから直接バーコードの読み取りができるイメージャ製品「DS4208」と「DS9208」の2機種の発売を開始する。
電子チケットや電子クーポンなどのペーパーレスサービスへのさまざまな応用が期待できる。
バーコードリーダー製品を使えば、店頭やレストランなどにおいて携帯電話画面に表示された割引クーポンや、ポイントカードなどのアプリケーションも認識し、消費者と売り手が直接やり取りを実現できるため、業務合理化に貢献する。
たとえば、携帯電話に表示されているバーコード画面を直接スキャンすることによって、ホテルでのチェックインやテーマパーク、コンサート、スタジアムなどでのチケット販売など、さまざまな場面において読み取りや入力作業が大きく簡素化される。
携帯電話に表示されているバーコード画面を直接スキャンすることによって紙のチケットが不要となるため、ユーザーにとっては使いやすく、また企業にとっては煩雑な手作業が軽減されることで業務の効率化に繋がり、また多様なアプリケーションへ柔軟に対応することが可能となる。
製品は、「DS4208」汎用ハンドヘルド型 2D イメージャと「DS9208」無指向型ハンズフリー イメージャの2タイプがある。
「DS4208」は、1Dと2Dの両方のバーコードをレーザースキャナクラスに匹敵するスピードで読み取り、スキャンの品質やパフォーマンスを維持しながら2Dバーコードに対応する。
紙ラベルに印刷されたバーコードだけでなく、携帯電話の画面に表示されたバーコードもこれまでどおり読み取れるため、小売業者はモバイルクーポンやモバイルポイントカードなどをダウンロードしたユーザーへも対応できる。
「DS9208」は、小売店のレジで読み取るバーコードラベルをはじめとして、モバイルクーポン、モバイルギフト券、モバイルポイントカード、搭乗券、さらには劇場のチケットにいたるまで、あらゆる1Dまたは2Dのバーコードをスキャンできる。
これらの機械を劇場などの入場ゲートに設置し、顧客は携帯電話の画面に表示されたバーコードをかざすだけで通過が可能な状態にしておけば、対応するスタッフの労力節減と行列の待ち時間緩和につながりそうだ。
また、各種サービスでメール会員を募り、クーポンなどのバーコードを案内することで、販促にもつなげていくことができるだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)