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フェイス 検索ワードでユーザー同士がリアルタイムにつながるコミュニケーションサービス『CHACHER』を開始

検索エンジンで単一のキーワードを入力すると、それに関連する組み合わせのワードがサジェストされる。
それはすなわちユーザー数に応じた「関心」そのものである。
たとえば、婚活産業で激戦キーワードとなっている「結婚」というワードにしても、結婚相手を探すことに関心のある検索ユーザーもいれば、結婚をためらっている検索ユーザーもいる。その関心に応じて未知のユーザー同士が繋がろうというサービスが、フェイスの提供する新しいコミュニケーションサービス『CHACHER(チャチャー)』である。

本サービスは、インターネットユーザーの誰もが行う行動である『検索』を起点とする。

“このワードに興味を持っている人って、どんな人だろう?”
“このワードで検索した人は、きっと困っているに違いない”
“自分と同じ気持ちで、このワードを検索している人って、何人いるのかな”
など 他人の検索ワードへの興味や関心を喚起し、ユーザー同士を結びつけることで、新たなコミュニケーションを創出するものである。

サービスは2011年6月24日から開始され、今後は、さらにスマートフォンへの対応(2011年7月 iPhoneアプリ版、8月Android版リリース予定)を進める。

さらに自動翻訳システムを利用した多言語化対応を進めることで、『世界中を検索ワードでつなげること』を目標に、サービスの利用拡大を図る予定となっている。

もともと検索エンジンのキーワードサジェスト機能は、ウェブが雑多な情報で満ちているため、意図した結果とは全く異なる結果(ノイズ)が出ることを極力防いで、必要な情報を素早く入手するためのものである。

今回のサービスで、それが一歩進んで、検索ワードによるインターナショナルな関心の空間を醸成することによって、ウェブの楽しみをさらにひろげようというものだ。

また、SEO業者にとっては、そうした関心の空間を分析することで、新たなマーケティングチャンスを手にする機会にも成り得るだろう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)