ソフトバンククリエイティブは、相互コミュニケーション型デジタルサイネージ向けに新たに電子書籍閲覧アプリを開発し、タッチパネルに直接触れながら電子書籍を閲覧できる「立ち読みサービス」を提供する。
第一弾として、博多港国際ターミナルに設置するデジタルサイネージで、ハーレクインコミックスの「立ち読みサービス」を2011年6月26日より開始する。
相互コミュニケーション型デジタルサイネージは、利用者が直接ディスプレーに触れることで必要な情報を得られる、いわば据え置き型のスマートタブレットという表現が相応しいであろう。
今回サービスを開始する「立ち読みサービス」はハーレクインコミックスの人気作品を1タイトルにつき50ページまで無料で読めるサービスである。
タッチパネルに直接触れページを繰りながら閲覧することが可能である。利用者は、乗船までの待ち時間や待ち合わせの時間などを、コミックスを閲覧しながら過ごすことができる。
また、続きが読みたい利用者は、iPhoneのカメラでデジタルサイネージの画面上のQRコードを読み込む方法や、画面にEメールアドレスを入力して購入先のURLを受信する方法からApp Storeにアクセスし全編を購入・閲覧することができる。
書籍を途中まで「立ち読み」するサービスは、Amazonなどで中身を閲覧できる機能が提供されているが、今回のソフトバンククリエイティブの試みは、双方向デジタルサイネージを、立ち読みスタンドとして利用するところに特徴がある。
書籍だけではなく、新聞や雑誌の立ち読み、ゲームの試遊など、さまざまな方面に活用が期待されるところである。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)