演奏したい楽曲のスコアが手に入らないときには、音源の耳コピ(耳で音を聴き取ること)支援ソフトが活躍する。
その代表的なソフトである河合楽器の「バンドプロデューサー」がバージョンアップし、コード検出機能を向上させるとともに、音楽ファイルをドロップするだけの簡単検出機能や、テンポ、拍、小節の自動検出機能などを追加した『バンドプロデューサー4』として発売される。
「バンドプロデューサー」は、一般の音楽CDや、WAVやMP3などの音楽ファイルから楽曲を取り込んで、そのコード進行を検出する。
また、取り込んだ楽曲の自由な区間を選択して繰り返し演奏したり、ピッチを変えずにゆっくり再生したり、楽器演奏者の耳コピを支援する。
さらには、検出したコード進行から簡単に歌本やリードシートを作ったり、耳コピしたフレーズからパート譜を簡単に作ることができる。
テンポや拍、拍子は曲を解析して自動で検出できるようになった。従来製品で行っていた拍子の設定やテンポの設定は必要なくなった。
従来製品では、コード区切りは必ず拍の位置だったが、曲のノリを解析し、拍の裏で変わるコードを検出できるようになった。これにより、処理後のコード詳細解析が必要なくなり、即戦力として使えるようになった。
今まで聴いてコピーしていたベースやメロディなどの単旋律を自動で検出することができるようになったので、聴きとりにくいベースの音やJazzの管楽器のソロを耳コピするのに便利な機能である。
これらの機能向上により、ミュージシャンやアレンジャーは、コピーしたい楽曲をすみやかに解析して、自分のバンド用にアレンジを施して、総譜及びパート譜を作成して配布することができる。
また、楽器を演奏できないアマチュア音楽愛好家にとっても、他の音楽編集ソフトとの連動で、オリジナル曲をアレンジして楽しむことができるのも嬉しいところだ。
標準価格は19,950円。発売日は2011年7月6日(水)となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)