情報漏洩防止をかけ声で終わらせないためには、実効あるソリューションと社員の意識改革を両輪として進めていく必要がある。
非常に単純化して述べるならば、社内の全ての情報は物理財産と同じ資産であって、許可無くして持ち出すことはできず、情報システムがそれを担保しているという状態が望ましい。
今般、ハミングヘッズは、新機能を搭載した情報漏洩対策ソフトの最新バージョン「セキュリティプラットフォーム」Ver.3.0を発表した。
セキュリティプラットフォーム Ver.3.0では、持ち出し制限機能(Write制限)の対応範囲を拡張し、業務効率を落とすことなく、実質すべてのアプリケーションからの情報漏洩を防止することが可能になった。
これを実現する新機能が、IPによるデータ送信(TCP/IPまたはUDP/IPベースのデータ送信)の制限とBluetoothによるデータ転送の制限である。
また、社外への情報持ち出し時にユーザへ注意喚起できる文言表示機能も搭載している。
そして、WindowsおよびMicrosoft Officeで生成されるデータをすべて自動暗号化することができる。
それらを外部に持ち出す場合には、承認を受けて暗号化を解除してから相手方に渡すことになる。
データの社外持ち出しの制限が、事務作業の制限になっては本末転倒となるが、本製品は「利便性の向上」「安全性の追求」をコンセプトにし、高セキュリティでありながら、運用の手間がかからない仕組みを構築している。
また、インシデント発生時に重要となる、ログ解析において高い実績を有しており、情報漏洩事故発生時に速やかに対処できるのも利点である。
ハミングヘッズでは、今後は中堅中小企業向けセキュリティソリューションの開発も進めると同時に、情報漏洩の実態を社会に対して啓蒙し、セキュリティ意識の向上に貢献していくとしている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)