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伊藤忠テクノソリューションズ 複数仮想化製品をサポートしクラウド運用の合理化を図る「Abiquo Enterprise Edition」を提供開始

クラウドと仮想化は、ほぼ一体となって運用されており、少数の物理マシンで複数台の仮想マシンをいかに効率よく運用して、各ユーザーへ提供するか、クラウド事業者にとっては極めて複雑なシステム管理作業が要求される。
そうしたクラウド事業者向けソリューションとして、伊藤忠テクノソリューションズは、複数ベンダーの仮想化製品が混在するクラウド環境を一元管理する「Abiquo Enterprise Edition」の提供を開始した。

昨今、企業は、取り扱うデータやシステムに合わせてプライベートクラウドやパブリッククラウドを利用しており、仮想化・統合化されたプライベートクラウド環境の運用管理と合わせて、分散するパブリッククラウド環境を管理する必要がある。

また、これに伴い、クラウド環境間での仮想サーバの移行など、柔軟なクラウドの活用も求められている。

「Abiquo Enterprise Edition」は、プライベートクラウド/パブリッククラウドを含めたクラウド環境の管理ツールである。VMware ESXi、Virtual Box、Citrix Xen Server、Xen、KVM、Microsoft Hyper-V の6つの仮想化製品をサポートし、クラウドの一元管理を可能にする。

ドラッグ&ドロップで操作できるGUIポータルを持ち、システム管理者や使用者などの役割ごとに管理権限を設定できることで、クラウドサービス提供事業者などは、サービス利用者自身がリソースを設定できるカスタマーポータルを容易に提供することができる。

クラウドサービス提供事業者のみならず、プライベートクラウド環境を保有する企業に対しても、同様の機能を提供する。

特に、節電対策に有効とされるサーバーインスタンスの仮想化においては、どの物理マシンでどの仮想マシンインスタンスが動作しているのかを一目で確認することができる機能が必須であり、これから本格導入を進めようとしている企業にとっても視野に入れておきたい管理ソリューションである。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)