デスクワーク系ビジネスマンの基礎素養として、事務系・営業系はMicrosoft Officeのスキルが、クリエーター系はAdobe製品のスキルが必要になる。
そのため、基礎学習は早ければ早いほど良く、学校向けアカデミックライセンスが提供されるべきである。
今般、アドビ システムズは、Adobe Creative Suite 5.5を小・中・高校に手頃な価格で提供する「アドビ小中高校向けサイトライセンス」を発表した。
アドビ小中高校向けサイトライセンスは、文部科学省に認可されている国公立および私立の小・中・高等学校ならびに地域の教員研修センターを対象とする製品である。
2011年6月1日から予約が開始され、7月1日から提供が開始される。
アドビ小中高校向けサイトライセンスの対象製品は、Adobe Creative Suite 5.5 Design Standard、Adobe Creative Suite 5.5 Design Premium、Adobe Creative Suite 5.5 Web Premium、Adobe Creative Suite 5.5 Production Premium、Adobe Creative Suite 5.5 Master Collectionの5つの統合製品である。
アドビ小中高校向けサイトライセンスは、学校では、生徒数やOSに関係なく、選択したCreative Suite製品を、学校が所有またはリース契約を結んでいる教育用および教職員用コンピューターに最大250台までインストールすることができる。
比較的易しいレベルからスタートできるMicrosoft Officeに較べて、Adobeプロダクトは、操作も難しく、画像のトリミングやフィルタリングなど、実用性に重点を置きつつ楽しさも伝えることが必要だ。
また、進路指導と併せて、出版業界を志望する生徒にはAdobe Illustratorを中心に、Web業界を志望する生徒にはAdobe Dreamweaverを中心にといった、指導のメリハリを付けることも必要だ。
それには、まず何より指導に当たる教員が操作をマスターしなければならない。パソコン苦手意識を払拭し、空いた時間で効率的に学習して生徒に教えることができるよう、早期の導入が望まれよう。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)