スーパーミュージカル「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」の制作発表が5月30日に行われ、主演の鎌苅健太をはじめ出演者が同作への思いや意気込みを語った。
聖闘士星矢は1986年から週刊少年ジャンプに連載された車田正美の漫画だ。アニメ化されて海外でも人気で、1991年にはミュージカルにもなりSMAPが出演して話題となった。
今回は、1987年に公開されたアニメーション映画『聖闘士星矢 邪神エリス』をミュージカル化したものだ。ペガサス星矢を演じるのはミュージカル「テニスの王子様」、「エア・ギア」などで活躍し5月に「タンブリング vol.2」を終えたばかりの鎌苅健太。アテナ役はミュージカル「アニー」、「レ・ミゼラブル」など舞台や声優としても活躍中の富田真帆が務める。邪神エリスには俳優の湯澤幸一郎が初めて女性役に挑戦しており、変身前の絵梨衣を吉田仁美が演じる。
この日、ニコニコ本社(原宿)で行われた制作発表には演出の茅野イサムや、出演者らが登場してコメントした。
幼稚園の頃に同作のアニメ版を見て育ったと言う鎌苅健太は「期待を裏切らないよう、誰よりも星矢を好きになって愛して、誰よりも星矢のことを理解して演じたい」と語った。アテナ・城戸沙織役の富田真帆は周囲の友人に“聖闘士星矢ファン”が多く「真帆は沙織じゃないよね」と言われたそうだ。「沙織に選ばれうれしく思います。キャラに沿える様に頑張ります」と彼女は嬉しそうに話した。
そんな中で女性役に挑む湯澤幸一郎が役について説明された時に「吉田さんを後ろから抱きしめて胸をまさぐる役なんだよ…」と言われたことを明かし「プロですし、お仕事ですからちゃんとやりますけど…」と覚悟を語った。それを聞いて驚いたのが絵梨衣役の吉田仁美だった。「絵梨衣役に選ばれたことがとても光栄です」と喜びを表しながらも「湯澤さん(邪神エリス)に抱きしめられるのは聞いていましたけど、胸をまさぐられるなんて聞いていませんでした」と驚きを露にした。しかしすぐに、笑いながら「でもお仕事なんでやりますよ」とこちらも覚悟を決めていた。
彼らのコメントが個性的で味があるのが印象的だった。そんなキャラクターが舞台へも好影響をもたらしてくれそうだ。演出の茅野イサムは「燃えています! 熱いだけじゃなく美しく、そして、ミュージカルというよりロックオペラの様な作品を作りたい」と力が入る。彼はさらに「衣装は格好を真似るだけのコスプレみたいにはしたくなくて、生身の人間が着てかっこいい物にしたいです」と話しており、どんな『聖闘士星矢』が観られるか楽しみだ。
スーパーミュージカル『聖闘士星矢』は全労済ホール/スペース・ゼロを会場に、2011年7月28日(木)~7月31日(日)に公演予定。詳細はスーパーミュージカル「聖闘士星矢」HPにて確認を。http://www.musical-seiya.com/
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)