NECは、災害発生時における出社制限に対応するとともに、2011年夏に予想される大幅な節電対策にも対応できるソリューションを発表した。
ソリューションの骨子となるのは、出社制限や輪番休日にも対応できる「在宅勤務ソリューション」と、停電に備えた「バックアップ・UPS導入パック」、そして電力の見える化を実現する「モニタリングシステムスタートパック」となる。
まず、「UNIVERGEシンクライアント在宅勤務ソリューション」を紹介しよう。
自宅からオフィス同様の業務を高度なセキュリティ環境で容易に実行できる在宅勤務ソリューションとして、シンクライアントシステム「Virtual PC Center」と小型シンクライアント端末「US300C」×20台を用意する。
そして企業内ネットワークに安全に接続可能なリモートアクセス環境(VPN環境)をセットにして提供される。
シンクライアント端末に無線LANを搭載しており、自宅に無線LANが導入されていれば、容易に企業内ネットワークにアクセスし業務を継続可能。
導入期間は約一ヶ月となっており、これからすぐに導入すれば、夏場の電力制限にも対応できるだろう。
続いて、「バックアップ・UPS導入パック」である。
これは、サーバに格納されたデータを守るために必要なハードウェアとソフトウェアをパックにした製品となっている。
不意の停電時に速やかにシステムを保護しながら安全にシャットダウンを行うので、データの消失を防ぐことができる。
また、節電対策の基本となるのが、IT機器を格納しているサーバールーム及び空調機などの付帯設備の電力量の把握である。
使用電力量をリアルタイムで把握するための計測機器(5ヶ所分)と、その結果を分かり易く表示するためのソフトウェアをパック化したのが、「モニタリングシステムスタートパック」である。
本製品も、一ヶ月程度の期間で導入が可能なので、これから導入を開始すれば、夏の電力制限に速やかに対応できる。
価格は、「UNIVERGEシンクライアント在宅勤務ソリューション」が650万円から、「バックアップ・UPS導入パック」が8万5,000円から、「モニタリングシステムスタートパック」が120万円からとなっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)