デスクトップ環境をまるごとクラウドから提供するDaaS(Desktop as a Service)は、企業に求められる節電目標達成に貢献するとともに、在宅テレワークへの展開といった面からも注目されるところである。
今般、NTTデータは、クラウドサービス「BizXaaS(ビズエクサース)プラットフォームサービスSaaSサービス」のオフィス向けサービス「BizXaaS Office」を提供開始する。
「BizXaaS Office」は、社員のパソコンの環境をクラウドで提供する、デスクトップサービスと、Microsoft製品を利用したファイルサーバーサービス、メールサービス、文書管理サービスを提供する。
これによって、端末側はデスクトップ環境を描画するモニターを搭載したデバイスであれば、PC、シンクライアント、タブレットデバイスなどを選ぶことができ、オフィスに固定されない勤務体制が可能になる。
同社が提供するDaaSは、仮想PC型とサーバー共有型のシンクライアント環境へ、Citrix ICAまたはMicrosoft RDPで接続する環境が用意され、ユーザの要件に応じて提供される。
また、Microsoft製品を利用したオフィスコミュニケーションサービスの同時提供を受けることが可能である。
メール、ポータル、グループウェアサービスからワークフローまで、従来クライアント・サーバー型システムとして自社保有していた資産を、外部移転することが可能だ。
ハードウェアとソフトウェアの一体型ソリューションとして提供されるので、BOX型シンクライアント、ノート型シンクライアントなどを活用することができる。
現在は、日本HP社、ワイズテクノロジー社の端末を採用しており、今後さらに拡大予定となっている。
iPadなどのタブレットPC(スレートPC)やスマートフォンなどのあらゆるデバイスから接続可能である。
また、節電対策や育児休暇中の社員の職場復帰などに有効とされている在宅テレワークについて、同社内でも試行運用が行われており、今後の本格活用が期待される。
利用料金は、仮想PC型1000ユーザ利用の場合で月額3,400円からとなっている。
提供開始は2011年5月30日からとなっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)