日本HPは、大判プリンターのプリントファイルをクラウドを通じて共有できる新ソリューション「HP ePrint & Share」を発表、提供を開始する。
たとえば、スーパーマーケットチェーンが、営業本部で一括作成したポスターを各店舗に配布する場合、紙ベースでは輸送コストもかかるし、時間もかかる。
しかし、プリントデータをクラウドで共有し、各店舗に設置したプリンターで印刷すれば、大幅なコストと時間の削減になる。
また、分散拠点ごとに同時進行で作図を行う業務の場合にも、クラウドベースのファイル交換が機動性を高める。
「HP ePrint & Share」は、PCや対応大判プリンターからプリントファイルをクラウドに保存することによって、遠隔地にいるメンバーが同一データのプリントを可能とするファイル・シェアリングサービスである。
多くのスタッフが各拠点に分散して業務を遂行するAEC(建設・工学・建築)、GIS(地理情報システム)、MCAD(機械設計)などのビジネスプロジェクトにおいて、画期的な生産性の向上を実現するとともに、新たなビジネスの可能性を拡大する。
「HP ePrint & Share」を使用することで、プリントデータのダウンロード、プレビュー、プリントなどは、PCを経由せず、プリンターから直接、指先ひとつで簡単に行える。
さらに、スキャナーを一体化した複合機「T2300」では、A0までの大判でスキャンしたデータを、PCを介さず、直接クラウドにアップロードすることも可能である。
クラウドにアップロードされたPDFファイルなど「HP ePrint & Share」に対応するプリントデータは、「HP ePrint & Share」アプリケーションがインストールされたプリンタードライバーを持たないデバイスからも印刷が可能である。
外出先のノートPCからも即時に印刷が可能なので、ビジネスの機動性を大幅に高める。
対応するプリンターとともに、日本HP販売代理店にて2011年5月26日から販売が開始される。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)