サイバートラストは、スマートフォン、タブレットなどのスマートデバイスに対応した「サイバートラスト デバイスマネジメント」のβ版サービスを2011年5月9日(月)より提供する。
特にiPhone/iPadにおける脅威として目されるJailbreakを検出できる点が、独自の強みとなっている。
「サイバートラスト デバイスマネジメント」は、Sybase iAnywhereの「Sybase Afaria」をベースに開発されたサービスである。
「サイバートラスト デバイスマネジメント」は、スマートデバイスのセキュリティ管理やポリシ適合性を重視し、企業の管理者による紛失・盗難時のリモートロック(遠隔からのロック)やリモートワイプ(遠隔からのデータ消去)、パスワードポリシ管理、カメラ機能の停止などの機能制限、各種インベントリ情報の収集、アプリケーションリストの配布はもちろん、iPhone、iPadにとって最大の脅威であるJailbreakの検出が可能という独自性を有している。
また、グループ企業の子会社や事業部門などの組織単位をテナントとして管理範囲を分割した上で、情報システム部門の管理者による複数テナントの集中管理が可能なマルチテナント機能など、大規模なデバイス管理にも対応する独自の管理機能も有している。
「サイバートラスト デバイスマネジメント」は、端末認証サービス「サイバートラスト デバイスID」と同時に利用することで、端末識別番号により確実に端末を認証し、安全に管理することが可能となる。
また、「サイバートラスト デバイスID」のオプションサービス「Over-The-Air Enrollment for iPhone and iPad」を利用することで、企業のセキュリティポリシに準拠した端末設定、機能制限などの端末構成情報を一括で強制適用することができる。
これにより、管理者などによる手動での端末初期設定を事前に行う必要がなくなり、端末導入時の作業負荷軽減や設定ミスの防止を実現する。
かつて、外回り営業マンなどの持ち歩くモバイルデバイスとして注目されたネットブックは、より機動性の高いiPadやAndroid端末にリプレースされる傾向があるが、Windowsセキュリティポリシの延長で管理できるネットブックとは、異なる特性を持つモバイル端末の的確な管理が急務となっている。
「サイバートラスト デバイスマネジメント」の導入によって、ネットワーク認証から情報漏洩防止、紛失時対策そしてマルウェア侵入の温床となるJailbreakの統制に至るまで広範に対策を講ずることができる。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)