歌手の鬼束ちひろが5月9日より都内で自身初の個展を開催することがわかった。デビュー以来、その言動で何かと話題のつきない彼女が、音楽面以外でその才能をどのように表現してくれるのか興味あるイベントだ。
鬼束ちひろといえば、昨年8月に同棲していた男性から殴られ重症を負う事件が報道されたことが記憶に新しい。2000年にセカンドシングル「月光」がヒットして彼女の名が一躍知られることになったのだが、その頃のイメージと殴打事件とのギャップに驚いた者も少なくなかったはずだ。
彼女は2001年に音楽番組「ミュージックステーション」に出演した際『飼っていたハムスターを凍死させてしまった』エピソードを話したことがある。その内容と言動に対して苦情が殺到したことがあった。
また、楽曲「infection」の歌詞に9.11米同時多発テロを予言するかのような内容があったとされ、プロモーションを自粛する事態となったこともあった。
音楽活動はマイペースに独自のカラーを出して根強いファンの多い彼女だが、反面でストーカー行為とも見られる事件も起きている。そして昨年には殴打事件が報道されるというように、何かと話題がつきないのが鬼束ちひろなのだ。
今年4月19日には「やじうまテレビ!」(テレビ朝日)が鬼束ちひろにインタビューを行った。
その際の彼女のいでたちがド派手なメイクと黒い衣装で、ネット上でも「アメリカのプロレスにいそう」、「デーモン閣下の娘…」、「神より上を行った」などの声が飛び交い賑わった。
また、音楽ニュース「ナタリー」のインタビューでも同様な黒い衣装で登場して奇想天外なやりとりを聞かせているのだ。
例えば殴打事件については「運命のようなもの。私はすべてがダイナミック」と答えている。一方でアルバム作成などでストレスがたまると携帯電話を折るそうで「ケータイは折るためのもの」と言い切る。
4月20日にリリースした移籍後第一弾のアルバム「剣と楓」のジャケットについては「演歌みたいでしょ。自分でメイクしたの」と前述のド派手メイクとは真逆のスタイルを見せ「30歳らしい。殴られたけど大人になった」と語っているのだ。
そして、「剣と楓」についてファンへのメッセージを求められると「買いたいならば買えばいい。聴きたい人は聴けばいい」と彼女らしいコメントを送った。
鬼束ちひろが眠れない夜に1人で部屋ではまっているのが「五七五一人選手権」だという。五七五調の川柳のようなもので例えば「オオトカゲ 見つけたならば 20円」といった歌を詠むのだ。
集中するときは凄いものがあるという彼女は、そんな重圧とのバランスをとっているのはこの「五七五かもしれない」と話した。
このように鬼束ちひろのエピソードやインタビューからはその楽曲からはイメージしにくい個性的な面を知ることが出来るのだ。そんな彼女が音楽以外の作品としてその個性を作品に込めた個展があるというのだから楽しみである。できれば「五七五一人選手権」も披露して欲しい。
「手悪さをさせたら一級品! そんな鬼束ちひろの初の個展『BUNNY AND THE PYTHON』趣味と本気が入りまじったこの企画! 2回目もあるようなないような! 是非じっくりご堪能あれ~。」とは鬼束ちひろ本人が個展についてアピールしたものだ。
個展「CHIHIRO ONITSUKA 『BUNNY AND THE PYTHON』」は5月9日~6月4日まで(時間は12:00~24:00)。
会場はSUNDALAND CAFE [東京・渋谷]・東京都渋谷区渋谷3-15-2コンパルビル5Fで開催される予定。
詳しい内容はオフィシャルサイトまで。
鬼束ちひろ Official Web Site : http://www.onitsuka-chihiro.jp/
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)