思わぬ敵が、車の下からやってきた!? 今週の月曜日、欧州を訪問中のオバマ大統領夫妻の乗っていた専用リムジンが、大使館のゲートで立ち往生を起こすというハプニングがあった。リムジンの車体の底がひっかかり身動きが取れなくなった様子が、動画にも収められ話題になっている。
こんなハプニングに見舞われたのは、アイルランドのダブリンにある米国大使館でのこと。オバマ大統領とミシェル夫人を乗せた専用リムジン「ビースト」は、見物人が見守る中、警護のシークレット・サービスに囲まれ大使館のゲートを出ようとしたところ、動けなくなってしまった。
金属のぶつかる大きな音が響いた直後に動けなくなってしまった専用リムジンだが、前後に長い車体を持っていることから、ゲートを出ようとした際にリムジンの底の部分が道の傾斜部分に引っかかってしまった。
ロケット弾などあらゆる種類の攻撃にも耐えるという大統領専用リムジンの立ち往生。車体に関する詳細な情報は公開されていないものの、厚い装甲に覆われた車体が、かなりの重量であることは想像に難くない。
デジカメや携帯カメラを片手に周りを囲む多く見物人からは、驚きの声と歓声につつまれ、インタビューを受けた見物人は「コメディーみたいだわ」と、この時の様子を語った。
しかし、この思わぬハプニングにも、シークレット・サービスは素早く対応する様子を見せている。護衛の一人が状況を把握すると、大型車の一台がリムジンの前へ停車し、見物人からの視界を遮り、周囲から飛んでくる「歓声とヤジから」大統領をガードした。
そんなハプニングの原因は、シークレット・サービスによる車体の大きさについて計算ミスにあったようだ。「車体の大きさは常に問題となっており、考慮もしているが、僅かながら計算ミスが起きたことから、今回のようなトラブルの原因となってしまった。」との発表を出している。
その後オバマ大統領とミシェル夫人は、予備の車に乗り換え大使館の別のゲートから「脱出」したという。今回の6日間にわたるヨーロッパ訪問では、フランスやポーランドへの訪問も予定されている。なお、このハプニングによる怪我人などは出ていない。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)