エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】震災後中断していたラジオ番組「Honda Smile Mission」の再開にリスナーも歓喜。

朝の人気FM番組「Honda Smile Mission」(TOKYO FM)は3月に東北地方のレポートを行っていた。3月11日はその期間の真っ只中だったのだ。久々に放送を再開した同番組のレポーターが当時の状況を報告した。

ルーシーはその日、青森に入っていた。彼女は車から見た震災直後の様子をこう語る。「信号は消えているのに、みなさんゆずりあって運転していました。誰もクラクションを鳴らしたりしなかった」と全くパニックにならなかったことに感動したという。
また、その日の宿泊先に予定していたホテルでは停電で暗い中、懐中電灯で出迎えてもらい、「寒くないですか?」と布団をたくさん揃えて気遣ってくれた。停電で暖房も効かないのだ。あの震災が起きた直後でも浮き足立つことなく誠心誠意もてなしてくれたのである。さらに翌日「御代は要りません」と言われたことにルーシーは感激したのだった。

Honda Smile Mission』が5月23日から再開することを、19日にブログやラジオ『クロノス』で伝えたところリスナーから喜びのコメントが続々と届いた。
「来週からやっとやっと私たちに笑顔を届けてくれるんですね、毎日毎日待っていましたよ」、「コメントだけで元気出ちゃったくらいだから、月曜日から、私どうなっちゃうんだろう」、「嬉しすぎて泣きそうです!」など多くの人が番組再開を心待ちにしていたことが伝わるものだった。

これまで同番組ではレポーターのルーシーが日本各地を訪問して、それをスタジオのシェイチー(SHEILA)に報告するという設定だった。
今回の再スタートでは2人がそろって東北の被災地を訪問していく。5月23日の初日は宮城県塩釜水産物仲卸市場を訪れた。3月3日にルーシーがレポートした場所でもある。
同卸市場は奇跡的にほとんど津波の被害がなかった為、すでに再開しており、対応した松岡商店の松岡さんは「買った魚をその場で炭火焼きにできる“勝手に焼き炉”も以前のままやっています」とマグロを2人に振舞いながら話す。
魚は揃っているがまだ観光客が戻らないのが残念だと、彼は「沢山の人に足を運んでもらえることが何より嬉しいことです」とラジオから呼びかけていた。

松岡さんによると三陸沖の漁は再開していないが、同市場には現在、日本海、北海道、岩手県、三重県から魚が入っているそうだ。
また、ルーシー情報では「玄界灘などで獲れたいい魚を東北に優先的に送ろうという流れができていて、仙台市内のお寿司屋さんにもビックリするほどいいネタが入っている」という。
こうして被災地で営業を再開している場面をメディアで紹介することで、観光客が戻るきっかけとなって欲しい。今後の展開にも期待したい番組だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)