歌手の一青窈が震災前から計画していたツアーが5月14日（土）よりスタートした。震災後はショックで本も読めない状態だった彼女が今回のツアーをスタートした心境を語った。

一青窈「Tour 2011 頬づえ ～夕方早く私を尋ねて」が伊勢原市民文化会館を皮切りにスタート。初日5月14日にはファンらが詰めかけ大盛況となった。彼女は初期のトレードマークである裸足で歌うスタイルを見せ、映画「唐山大地震」のイメージソング「泣きべそ」も披露した。同映画は震災後に公開が延期されたため「泣きべそ」を歌うのは今回が初となる。

一青窈は震災後は被災者の事を思うと読書や映画をみる意欲もわかず、辛い精神状態が続いたという。しかし「何が出来るか判らないけど、立ち止まらないで、一つ一つ積み上げていきたい」（一青窈談）と行動への決意を話した。ツアー初日には名曲「ハナミズキ」をはじめカバー曲など21曲を歌った。今回の『Tour 2011』はファイナルとなる7月3日の鳥取県倉吉会場まで続く。

さらに一青窈は『ap bank fes ’11 Fund for Japan』への出演も決定している。『Bank Band with Great Artists』としてJ-POP界のトップアーティストが集結するこのイベントの収益はすべて被災地の復興支援にあてられる。
その中に参加するだけに一青窈もさらに気合がはいりそうだ。開催日は7月15日(金)の前夜祭を含め16月(土)、17日(日)、18日(月・祝)となっている。

詳細はどちらも「一青窈オフィシャルサイト」にて確認できる。
一青窈「Tour 2011 頬づえ ～夕方早く私を尋ねて」
：http://www.hitotoyo.ne.jp/popup110111.html
『ap bank fes ’11 Fund for Japan』
：http://www.hitotoyo.ne.jp/info.asp
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）