ラッパーで女優のクィーン・ラティファ(41)が、サイズの範囲を広く設けた新しい服飾ラインのデザイナーとしてデビューしたが、「大きいサイズ」を意味する「プラス・サイズ」という単語を使うのはもうやめよう、と呼びかけた。
最近では俳優ヴィンス・ヴォーン主演の映画『僕が結婚を決めたワケ』で、コメディエンヌとして活躍していたクィーン・ラティファ。このほど「Queen」という新ファッションブランドを立ち上げ、彼女がデザイン・開発を手がけたセーターやTシャツ、ハンドバッグやヘア・エクステンションなどを、米Home Shopping Network(HSN)というショッピングチャンネルで8月末から販売することになった。商品は100~300ドルのリーズナブルな価格で、ゆったりサイズでもファッショナブルなデザインをそろえた。
そこで、クィーン・ラティファが吠えた。「“プラス・サイズ”という単語はこの際、土の中に埋めることにしましょう。私のブランドは全てのサイズの人のためにあるの。」
この発言は「大きいサイズ」の女性達が、消費者として「下に見られている」と憂慮してのものだという。「大きいサイズの女性は、彼女達が良い消費者であるのにもかかわらず、尊敬されていない。服飾マーケットは、私達大きなサイズの女性に敬意を払っていないのよ。フル・フィギュアやカーヴィーな女性を尊敬しない服飾ラインは、全ての女性を尊敬していないのと同じ。そんなブランドのためのイメージキャラクターなどはできないわ。」とクィーン・ラティファ。
彼女はまた「本音を言えば、私達大きなサイズの女性だって、みんなと同じ服を着たい。どんなサイズだって、美しくてファッショナブルな服を着たいのよ。」とも漏らした。針金のようにガリガリに痩せていることが暗黙のルールのようになっているハリウッドだが、そんな中にあって、このクィーン・ラティファの呼びかけはかなり異色。しかし、世の一般女性達は「よくぞ言ってくれた!」ともろ手を挙げて歓迎しているのでは?
ちなみにクィーン・ラティファが好きなデザイナーは、ラルフ・ローレンとのことだが「彼ならもっとベターなサイズができると思う。」と、そのサイズ展開には極めてご不満のようだ。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)