イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】シェールの「娘」だったチャズ・ボノ、性転換術の男性ホルモン注射で「性欲が飛躍的に増した」と告白。

元祖歌姫シェール(64)の娘で、40歳にして男性への性転換手術を受けたことをカミングアウトしたチャズ・ボノ(42=写真右)。このほど自身の性転換術を記録したドキュメンタリー『Becoming Chaz』の完成に伴って様々なTVトークショーに出演し、体と心の変化について語った。

チャズ・ボノは、母シェールと60年代にポップデュオを結成していた元歌手・米国下院議員の父・故ソニー・ボノとの間に、一人娘の「チャスティティ」として産まれたが、95年にレズビアンであることをカミングアウト。08年には性転換手術を受け、昨年5月にはカリフォルニア州の裁判所で「男性」として法的に認められていた。

「第二次性徴の時から自分の体が嫌いだった。」と語るチャズは、現在ゲイ・アクティビストとして活躍しているが、このほど自身の体験について新著『Transition: The Story Of How I Became A Man』をまとめ、その映像版ともいえるドキュメンタリーと併せてプロモーション活動を始めた。

女性から男性になるためには、テストステロン(男性ホルモン)の注射を月に2回、今後も受け続けなければならない。チャズはこの注射によって、見た目にも顕著な体重増加に加えて、性欲が飛躍的に増したことを、ドキュメンタリーの中で明かしている。「この感覚、女性達には感じられないのは恥なくらい素晴らしい。そして男性の性欲が、どれだけ生物学的なものなのかがよく分かる。」と「彼」は語る。

チャズには6年交際しているジェニファー・エリアさん(=写真左)というバイセクシャルの恋人がいるが、二人は女性同士として知り合い、今はれっきとした異性同士のカップルとして婚約まで発表した。エリアさんは、チャズが男性に変移していく間、かなりナーバスな気分に陥ったそうだが、「彼」が乳房除去手術を受けた後には「平らになった胸を見て、ワオ、これは道理にかなっているわ、と思った。」とCNN『ピアース・モーガンショー』で語った。エリアさんは今、男性になったチャズのほうが良いと思っているそうだ。

しかし、チャズは下半身については、持って生まれたものをそのまま残し、性転換手術を受ける予定はないという。「今で十分男性に感じる。そしてとてもハッピーだ。」と『オプラ・ウィンフリー・ショー』で語った。

「多くの両親たちが、性転換手術を受けた子供とは“二度と話をしたくない”と思うのが真実だ。」と語るチャズだが、母シェールは「男性になった自分を見るのは多分辛かったと思うけど、喜んでくれ気に入ってくれた。」と胸をなでおろす。今回のドキュメンタリーにも、シェールが「特別出演」してくれたという。

チャズは現在、自分のように性同一性障害に苦しむ子供達に助言するボランティアをしているが、あのセレブの子供にこんな助言も。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの娘シャイローちゃん(4)は、女の子なのに男の子の服装ばかりしていることで有名だが、もし万が一、シャイローちゃんが性同一性障害に悩んでいるのなら、助けの手をさしのべる用意があるという。芸能サイト『E!Online』に「ブランジェリーナに、あるタイミングで(この件について)是非話してみたい。もし必要なら、(性同一性障害についてのサポートを提供する)リソースがあるってことを、少なくとも知らせたいんだ。」と語った。

チャズとエリアさんは「1年以内には結婚したい。」というが、長い苦しい道のりを経て、チャズが「新郎」として祝福される日も近そうだ。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)