ジョージ・クルーニー(50)を利用して、イタリアの男性たちを騙そうとした犯人に、法の裁きが下った。ミラノで「ジョージ・クルーニーのお墨付き」とウソをついてメンズウェアラインを売ろうとした3人組の容疑者が、有罪判決を受けた。
08年4月、「GC Exclusive」という名前のメンズウェアラインを「ジョージ・クルーニー本人から推薦を受けた」と偽って宣伝したかどで、詐欺の罪に問われていたイタリア人の3人組の容疑者が、このほど有罪となった。
この事件、昨年7月にはクルーニー本人が裁判に現れ、証拠を提出する一幕もあり、当時ミラノの裁判所はものものしい警備に包まれた。ハリウッドスター見たさに法廷に詰めかけた人垣に、イタリア語で「Excuse me」を意味する「Scusa」を連発しながら出廷したクルーニー。「私がきょう裁判所に出廷したのは、司法システムを信じているから、また私の名前を使って人を騙そうとしている人々がいるからです。」と証言した。
また、被告の一人が出廷しているのに気づくと、「あなたにお会いするのは初めてですね。」と皮肉を言い、「ハローと言いたいですね。初めまして。」と話しかけたという。およそ2時間続いた法廷の最後には、判事がクルーニーに感謝し、「この法廷はまるで映画のように長かったですよね。」と告げたそうだ。
3人組の容疑者は、クルーニーのサインを不法にコピーしてビジネスの書類に使ったり、彼らがクルーニーと会っているような写真をフォトショップ加工で偽造したりして、「スター・パワー」で商品を売ろうとした疑い。このほど第一級の詐欺の罪で、それぞれ3年10か月、3年6か月、そして1年10か月の禁固刑を言い渡された。
クルーニーの代理人は声明文で「沢山の人が騙されていて、このケースが解決しハッピーだ。」と発表した。「有名税」とはいえ、このような悪質な詐欺に名前を利用されるとは、クルーニーもさぞ苦々しかったに違いない。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)