ゆき姐(ゆきねえ)こと兵藤ゆき(59)が小学校英語準認定指導者の資格を取得したことをテレビ番組で報告した。長年米国暮らしをしていた彼女ではあるが資格取得までは大変な苦労をしたようだ
今年度4月から公立小学校では5年生、6年生に英語が必修となっている。しかし現状ではそれを教える教師の数がまだ十分ではない。それを聞いた兵藤ゆきは一念発起して資格取得を目指したのである。
4月25日のテレビ「ライオンのごきげんよう」で、彼女は米国で英会話に悩んだ日々から資格取得に至るまでを語った。
兵藤ゆきは夫が米国に留学することから1997年に家族でニューヨークに渡る。およそ11年間を同地で暮らして2007年に家族で日本へ戻り現在は東京に住んでいる。
米国では夫は英会話ができ、まだ1歳だった長男は成長と共にネイティブな英会話を覚えた。そんな中で兵藤ゆきだけは英語が覚えられず次第に苦手意識を持つようになる。彼女は「ワークブックを見ると吐き気がした」と当時の苦悩を語った。
しかしそんな状態でも子供を幼稚園へ送り迎えしたりして世間と交わるうちに英会話も自然と身に付いたのだ。彼女は「なんとかかんとか話せるようになった」と言う。
現在、日本で家族3人がそろうと彼女と夫は日本語、彼女と息子は日本語、夫と息子は英語で会話するという不思議な関係となっている。やはり彼女だけは英会話が優先ではないのだ。
そんな兵藤ゆきだが、前述の『小学校の英会話の教師が不足している』ことを耳にして「よし、ここは私がやるっきゃない」と資格取得を決意したのだ。
彼女が挑戦したのはNPO団体小学校英語指導者認定協議会(J-SHINE)が資格認定する小学校英語準認定指導者で、小学校での英語活動・英語教育を行うことができる。
だが、英会話ができるとはいえ苦戦して覚えただけに資格への道も楽ではなかった。文法などはクリアできたが『最終的に50分程度の授業を組み立てる』という課題が大変だった。彼女は再び「吐き気がするほど苦労した」そうだ。
しかしすでに大きく成長した息子から「頑張って! You can do it!」と励まされてなんとかやりぬいたのである。
その兵藤ゆきはこの日、同番組の観客や視聴者へ向けて「なんとかこのたび資格取得しました! そのうち皆さんのところに教えに行けるかもしれません!」と嬉しそうに報告したのである。
彼女は米国の子供の幼稚園で『フォニックス』という英語の発音学習法も目にしており「日本ではまだほとんど導入されてない」と話していた。そんな体験をもとに子供たちが楽しめる授業を組み立ててくれそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)