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被災者に受験機会を。埼玉の大学が特別入試を来週実施。

4月の入試は極めて異例だ。埼玉の聖学院大学は、東日本大震災により受験機会を奪われた受験生を対象とした特別入試を今月13日に実施すると発表した。

聖学院大学は埼玉・上尾市に1988年に設置された私立大学で、少人数制による面倒見の良さが特色。政治経済学部、人文学部、人間福祉学部の3学部に加え、大学院は政治政策学研究科、アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科、人間福祉学研究科を設置している。著名人に、シンガーソングライターのスネオヘアーや、あごモノマネで知られるHEY!たくちゃんらを輩出している。

聖学院大学は、3年前にも特別入試を実施している。当時はリーマンショックに端を発する金融危機が列島を席巻し、経済的な事情で大学進学を諦める人も出ていた。そうした中、聖学院大学は全国に先駆けて「緊急・経済支援特別入試」を行い、多くの学生を積極的に受け入れた。

聖学院大学では、今回の未曾有の大震災においても「このために大学進学の夢をあきらめないでほしい」と考え、特別入試制度と緊急経済支援措置を設け、入試を実施する。

東日本大震災の被災者は、被災の状況に応じて最大で入学金の免除と一年間の授業料の全額免除が受けられるという。さらに、今月13日(水)に政治経済学科、コミュニティ政策学科、欧米文化学科、日本文化学科、人間福祉学科において特別入試を実施。震災が理由で受験、進学が困難になった受験たちへ門戸を広げる。

試験はレポートと調査書等の出願書類による審査で、検定料は0円としている。出願は大学ホームページ(
http://www.seigakuin.jp/)
上で12日まで受け付けている。合格発表は翌・14日の予定。

募集人数は各学科とも「若干名」としている。詳細は大学ホームページへ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)