品川庄司・品川が4月20日付の自身のブログ「品川庄司　品川blog」で「嫉妬の塊だった過去」について明かしている。

品川は今や芸人という枠を超え、映画監督や作家としても活躍し続けている。しかしそんな彼も売れない時代があった。今だから言えることだが、同い年である「鈴木おさむ」に対しては強い嫉妬を感じていたという。4月20日に「芸人交換日記」という題名で、品川が明かしたのだ。

「僕は昔、鈴木おさむさんが、あまり好きではありませんでした。」と彼に対してあまりいい印象を持っていなかったと綴っている。品川が売れない時代、鈴木は仕事でも大成功、モデルと交際という噂、しかも楽しそうに過ごしていることに嫉妬を感じていた。鈴木から凄い嫌味などを言われたというなら訳が違う。全く逆で「品川庄司のライブ面白いよね。」とほめてくれるが、当時の品川は「ほめられるってことは眼中にないのだ。」と否定的に考えたりしていた。そんな品川は「嫉妬の塊です。醜くて小さい人間です。」と過去の自分を振り返る。そして鈴木の芸人に対する愛情も半端ではなかったことにも触れている。売れない若手芸人にご飯を奢り、しかも行った芸人たちからは「楽しかった」と言う声が上がっている。品川はそんな周りに対しても嫌悪感があったという。とにかく鈴木がすること全てが気に入らない状態だった。

しかし今は全く違い、むしろ「好き」なのだ。ラジオで共演したり、二人で飲みに行ったり、今は鈴木を受け入れることができる自分がいる。そんな鈴木が出した「芸人交換日記」を読んで品川は涙したのだ。「今の僕は鈴木おさむが好きだ。でも99％好きで、残りの1％はやっぱり好きになりきれない。」と未だに少しの嫉妬があるものの、それはやはりいい作品を作る彼の才能を認めている証拠なのだろう。しかしこの嫉妬こそが彼のエネルギーになるというのだ。

人は誰でも妬みや嫉妬を持っている。しかしそれを自分のエネルギーにするか、そのまま嫉妬のままで心を滅ばせてしまうかは自分の問題である。嫉妬は一見「マイナス」のイメージだが、「プラス」へとエネルギーの矛先を変えるだけで爆発的なパワーが生まれると品川は教えてくれた。
（TechinsightJapan編集部　うずらの珠子）