オンキヨーは、「パーソナルモバイル」の新製品として、Windows 7 Professionalと2GBメモリーを搭載したスレートPCを2モデル発表し、企業向け専用モデルとして2011年5月上旬より順次販売を開始する。
現在、タブレット端末はiPad、Android搭載端末そしてWindows搭載端末の3つが主流であるが、ビジネスの現場において、クライアントPC用に配布しているアプリケーションがそのまま使えるという点で、Windows搭載端末は即戦力になることが期待される。
今回発表されたのは、ドメイン参加が可能なWindows 7 Professional、快適な動作を実現する2GBメモリーを搭載したモデルである。
より高いセキュリティを保ちながら、会社のネットワークに接続するなど、より多様なビジネスニーズに応える仕様となった。
「TWシリーズ」は、用途に合わせて選べるよう2モデルが用意された。「TW317A7PH」はハイビジョン対応11.6型ワイド液晶に32GB SSD、「TW117A6PH」は10.1型ワイド液晶に160GB HDDを搭載した。
PC本体のディスプレイは、2本の指で操作するWindows 7のマルチタッチ機能に対応、ズームや回転など直感的な操作が可能である。
また、それぞれのモデルにHDMI出力端子またはアナログディスプレイ出力端子を搭載、対応するディスプレイやプロジェクター等に接続してプレゼンテーションの場で活用することができる。
持ち運びに適したスマートな筐体にWindows 7 Professionalと多彩なインターフェースを搭載し、場所や状況を問わずビジネスユースに快適な操作性をサポートする。
なお、デスクでの使用時に便利なTW317シリーズ専用ドッキングステーション「PDS317A01」もあわせて販売される。
「PDS317A01」は、端末の充電が可能なドッキング・コネクタや、USB2.0ポート(3ポート)などを装備。
デスク上では、ドッキングステーションに既製品のキーボードやマウスを接続してノートパソコンのように操作し、外出時にはPC本体のみを持ち運びタッチパネルで操作をするなど新しいスタイルで使用が可能である。
重量は約1Kg、バッテリー駆動時間は約4.5時間となっている。
Windows搭載端末の宿命であるバッテリー持続時間と重量のトレードオフで、ギリギリの実用ラインを保っているが、長時間連続で使用するケースがそれほど無いのであれば、専用システム開発に要する経費が抑えられるので、有望なビジネスツールになりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)