writer : techinsight

iPhoneがエクササイズトレーナーになる。自分のステップに合った音楽を自動再生するBODiBEAT Free for iPhone。

自分の好きな曲をiPhoneで聴きながらランニングやウォーキングをする人は多いだろう。だが、好きな音楽=エクササイズに最適な音楽だとは限らない。自分のベストペースを維持するようにガイドしてくれる音楽を自分で見つけることは難しい。そこで今回紹介するのは、自分の運動ピッチに合わせて最適なテンポの音楽を自動再生してくれるYAMAHAのBODiBEAT Free for iPhoneである。

2011年3月24日に無料公開されたこのBODiBEAT Free for iPhone。これを使って、どのようにエクササイズをするのかを紹介しよう。

まず、自分の身長と体重と歩幅(ランニングの場合とウォーキングの場合)をそれぞれ入力する。この3つの要素とランニング/ウォーキング時間・速度から、走行距離と消費カロリーが自動計算され履歴として残るのだ。

運動メニューは、フリーワークアウトとトレーニングから選ぶことができる。フリーワークアウトは、自分のペースで自由に走ったり歩いたりすると、ステップに合ったテンポの音楽が再生される。画面には時間と走行距離と消費カロリーなどが表示される。

トレーニングには、一定の間隔を置いて走るインターバル走と遅いペースから始めて次第にマックス値までピッチを上げるビルドアップ走などがあり、このほか自分でトレーニングプログラムを作成することもできる。あとは、iPhoneにヘッドホンを装着してスタートボタンを押せば、設定したペースやテンポの音楽が自動的に流れるので、音楽のテンポに合わせて走れば目的のトレーニングができる。

音楽は、アプリケーション内蔵のソフトシンセサイザーを利用して楽曲を生成する「BODiBEAT Mixer」機能を搭載。約2,000フレーズの楽器演奏パターンと約100ファイルのシーケンスパターンを備えており、10万通り以上の楽曲を再生する。楽曲を瞬時に生成するため、同じテンポでも毎回違う楽曲が再生され、飽きずに運動が継続できるのが魅力だ。走るテンポが速くなればビートも速くなり、スローダウンすれば遅くなる。音楽が流れることで一定ペースをキープしやすくなり、トレーニングでは自分のペースを絶えず音楽で指示してもらうことで最適な運動効率が得られるというわけだ。音楽に合わせて正しく運動できていない場合は、音楽のテンポに合わせてガイド音が再生されるのでペース配分も一定にできる。

さらに、BODiBEAT Free for iPhoneの優れているところは、メンバー機能を使ってGame Centerにログインしている他のメンバーと一緒にトレーニングができるということだ。たとえば東京と九州にそれぞれ住んでいる人同士でも、メンバー画面で離れているメンバーの運動状態を確認、選択したメンバーの運動ピッチに合ったテンポの曲を再生することができる。仲間やコーチのランニング/ウォーキングピッチに合わせて運動をし、音楽を通してお互いの運動状態を感じ合うことができる。コーチ1人と自分を含むメンバー3人で、コーチの指導を受けながら、楽しくトレーニングを行うことも可能だ。

ダイエットのためにランニング/ウォーキングをしている人は、BODiBEAT Free for iPhoneで計測された消費カロリーをダイエット支援アプリに入力すれば、その日1日に何キロカロリー摂取して何キロカロリー消費したかが一目でわかるようになり、生活管理ができて好都合だ。なお、数値を正確に計測するために、iPhoneアクセサリーのアームバンドに装着して使用することが推奨される。

BODiBEATには、ハードウェア版もある。こちらはさらに高性能で、心拍数の計測もできるのでより効果的なエクササイズを実践することができる。 また、PC内の曲を転送して、自分のペースに最適な音楽をセレクトしてくれる機能もあるので、自分の好きな曲を聴きながら心拍数をチェックしつつ、より楽しいトレーニングが可能になる。

アスリートの毎日のトレーニングから、ダイエッターのカロリー管理やシニア層の健康管理まで幅広く応用できるスグレモノのツールである。

■ダウンロードはこちら
http://itunes.apple.com/jp/app/bodibeat-free-for-iphone/id415840217?mt=8
■BODiBEAT Free for iPhone詳細
http://www.yamaha.co.jp/product/bodibeat/iphone/
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)