writer : maki

「来年の3月11日には宴会しよう」。被災地石巻市で前向きに生きる人々。

震災から1カ月が過ぎてもなおライフラインも整わない被災地。宮城県石巻市を訪れたラジオ番組のレポーターは、現地の方の声に自分の認識が違っていることに気づく。

ラジオ番組「クロノス」(TOKYO FM)の女性レポーターが宮城県石巻市で暮らす人々を取材した。その内容が4月14日に放送されたが、レポーターは被害の大きさを改めて実感すると共にそこで生きる人々の力強さに感激した。

今も余震が続く被災地ではライフラインの復興にも見通しがたたず、日々の生活にも大変な苦労をしている。そんな中の一人、アベミワコさんは家も家財もすべてを流されて失った。しかし彼女は「命があるだけ見つけもの。明るくしないと前に進めない。前向きに生きないといけないから」とハッキリと力強く語った。全てを失いゼロからの復興を目指す覚悟がそこには感じられた。

町内の方々も彼女と同じように明るく前向きに進むしかないと話す。少しずつだが暮らしを立て直そうとしているのだ。アベさんは町内のみなさんと「来年の3月11日には宴会をしよう」を合言葉に頑張っている。

レポーターはそんな被災者の言葉を聞いて「涙を流したり、お悔やみの言葉を探していた自分が恥ずかしくなった」と認識を新たにする必要があると話した。明るく前向きに生きようとする被災地の方々を支援していくことが、日本の未来につながると感じた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)