先月23日、うっ血性心不全のため79歳で惜しまれながらこの世を去った故エリザベス・テイラーのジュエリーなどの遺品コレクションが、競売にかけられることになった。
競売については、“リズ”こと故エリザベス・テイラーの遺族と競売会社クリスティーズの間で開催について合意に達したもの。ジュエリーコレクションの他に、アートのコレクション、衣服コレクションなどが、数回に分けて競売にかけられる。コレクションの総額は1億5千万ドル(約127億円)で、競売は今春以降に開催を予定している。
リズは無類の宝石好きで知られ、03年に出版した自著『My Love Affair with Jewelry』の中でも、宝石への愛を語っていた。
リズを良く知るビバリーヒルズのジュエリー会社社長が、『People』誌に語ったところでは、リズはダイヤモンドを特に好んでコレクションしていたようだ。「彼女は私が見たこともないような、ダイヤモンドのコレクションを所有していた。そしてそれぞれのダイヤについて、どんなクオリティーであるかなどを詳しく把握していた。それらはただの宝石ではなく、彼女にとってはそれらにまつわる歴史の方に意味があった。多くの彼女のコレクションにはそれぞれ、忘れられない思い出や価値が伴っていた。」
90年代以降は糖尿病、良性脳腫瘍、皮膚がん、骨粗鬆症などいくつもの大病と闘って来たことでも知られるリズ。しかしどんなに具合が悪く、洗髪もままならないような時でも、お気に入りのジュエリーを身に着けて「ファビュラス」な気分になるよう努めていたという逸話もある。貴重なリズのコレクション、いったい合計でいくらの値がつくのか、競売の行方が気になるところだ。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)