TVドラマ『30 Rock / サーティー・ロック』に主演中の人気コメディ女優ティナ・フェイ(40)が、第2子を妊娠したことを発表した。「出産をとるか仕事をとるか」のジレンマに悩んだ末の妊娠だという。
ティナはトークショー『オプラ・ウィンフリー・ショー』の収録出演中に、現在妊娠5か月であることを明かした。彼女には、夫の作曲家兼プロデューサー、ジェフ・リッチモンド氏との間に5歳になる長女アリスちゃんがおり、今回は第2子となる。
97年から06年まで出演したTV番組『サタデー・ナイト・ライブ』を卒業後、NBCのヒットTVシリーズ『30 Rock / サーティー・ロック』に主演しているティナ。コメディ番組の放送作家で男運のない「リズ・レモン」役を演じ、制作・脚本も担当している。今回の妊娠発表で気になるのは番組出演の行方だが、NBCの関係筋が『People』誌に明かしたところでは、現在のシーズンは収録をすでに終えているため、番組のストーリー展開に影響はないとのことだ。
ティナは自伝的著書『Bossypants』を出版したばかり。その中で、長女が通うニューヨーク、マンハッタンの学校のクラスで、きょうだいがいないのはアリスちゃんだけだったことから「娘にきょうだいを作らなければならない」と、ずっと思っていたことを明かしている。
しかしノリに乗っている仕事をとるべきか、第2子妊娠をとるべきかは、ジレンマがあった。著書に「科学的にみても、40歳を超えた女性は繁殖力も、映画のオファーの数も、めっきり落ち込む。」とドライな皮肉を客観的に書いたティナ。「(妊娠して仕事を休むことへの)不安感に疲れ、産婦人科へ検診に行って、医師の“ハロー”という声を聞いただけで泣き出してしまった。」こともあったという。
出産について不安になったティナは、「仕事の何がそんなにいいの? 仕事は、年をとった自分を訪問してくれはしない。仕事は、マンモグラフィ検診に車で連れてってくれて、その後にスープをごちそうしてくれはしない。」と、成長した子供達が老後の自分を世話してくれる姿を想像し、仕事と天秤にかけて思い悩んだ。
そしてティナが出した結論はこうだった。「ハリウッドのちくしょう。私はただ(第2子出産を選んで)5年間雇用不可能になり、クレージーな女優というレッテルを貼られることになるだけ。」
悩んだ末のオメデタだが、才能にあふれる彼女のこと、2児の母になっても「仕事」のほうが放っておかないだろう。文字通り「案ずるより産むが易し」、おめでとうティナ!
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)