度重なるトラブルと奇行で悪名の高い俳優チャーリー・シーン(45)が、再起をかけて取り組んでいる全米トークライブのツアー。初演のミシガン州デトロイトの公演は、観客から「チケット代返せ」という声が出るほどの大失敗に終わったが、翌日のイリノイ州シカゴでは一転、舞台は成功裏に幕を閉じた。
2日のデトロイト初演の大失敗の後、チャーリーは弱気になり「公演をキャンセルし、このままロサンゼルスに帰る」ことも考えたと「E! News」に語った。しかし「そんなのは負け犬のやることだ」と思い直し、翌朝6時半までかかってショーの内容を改良するためのアイデアを出したという。
その結果「基本に戻り、聴衆が見たいものを見せる」ということに落ち着き、デトロイトで不評だったスタンドアップ・コメディやビデオ上映をやめ、ショーのプロデューサーが舞台上でチャーリーをインタビューするQ&A形式をメインに、スタイルを変更した。
それが功を奏したのか、シカゴとの相性がよかったのか、3日「シカゴシアター」を満員にした3600人の聴衆は冒頭から「Detroit sucks!(デトロイト最低)」と叫びながら、チャーリーをスタンディングオベーションで舞台に迎えた。
そこでチャーリーはまず「Dear f**king awesome Chicago」とシカゴの聴衆にあてて「自分がいかにデトロイトを嫌っているか」を書いた詩の紙を、震える手で握りしめ朗読。次に、ステージ上の椅子に座ったチャーリーが、私生活を巡る様々な質問に、煙草をくゆらせながら以下のように答えた。
*結婚について:「オレの結婚生活は最低。」「これまでの3回の結婚は0勝3敗。」女優ブルック・ミューラー(33)との養育権バトルについては前妻を「誘拐犯のB**ch」と呼んだ。
*クビになったTV番組『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』について:「もし彼らがオレを再度雇ってくれれば、もう一度やる。」
*チャーリーが「女神達」と呼ぶガールフレンドになるには?:「そのためにはオレとセックスしてもらわないとならない。」「女神は2人ならいいが、3人目はだめだ。オレの目は2つしかないから、3人目に目を配るのは無理。」
*性を金で買うことについて:「セックスに金を払うほうが簡単でいい。欲しいものは皆手に入れたが、まだ金はありあまるほどあるからさ。」
チャーリーが卑語満載、生で語るハチャメチャ人生に、聴衆はほぼ途中退出することもなく聞き入り、ラストはスタンディングオベーションで幕を閉じた。チャーリーはツイッターに「アイラブ・シカゴ!」とつぶやき、ショーを改良したことが「効いたぜ、くそったれ!」と語っている。ツアーは今週、オハイオ州の2都市に続き、ニューヨーク公演というひとつの山場を迎え、チャーリーのタレント人生が試される。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)