女子プロテニス界のトップ・プレイヤーの一人セリーナ ・ ウィリアムズ(29)が、深刻な肺塞栓症に見舞われ緊急入院していたことが分かった。
この写真はほんの数日前、先月27日に開催されたエルトン・ジョン主催のアカデミー賞授賞式関連パーティ「19th Annual Elton John AIDS Foundation Academy Awards Viewing Party」に出席した時のウィリアムズである。
彼女の代理人はメディアに、パーティの翌日である28日にウィリアムズが突然体調不良を訴えたこと、そしてシーダーズ・サイナイ・メディカル・センターで肺動脈の血塊を取り除く治療を受けたことを2日に発表した。
「思った以上に深刻な病状でした。セリーナは右足にトラブルを抱え、その治療(フロリダ州マイアミで、昨年12月に松葉杖をついていた)をニューヨークで受けており、ロサンジェルスには先週戻って来たばかりでした。医師団は今後起こり得る合併症に備え、しばらくは経過観察が続くと話しています。」
シングルス・ダブルスともに「グランドスラム」を達成という快挙を成し遂げた女子選手は、最近ではウィリアムズただ一人。健康には自信があったといい、突然襲ってきた体の深刻な異変に本人もかなりショックを受けているという。
ウィリアムズの例からは逸れるが、命にも関わる深刻なこの病気は、“エコノミー症候群” という異名と共によく知られている。何時間も狭い所で身動きが取れない状況下で、足や骨盤の静脈内側に血塊が作られてそれが肺に飛ぶわけだが、実はあまり知られていない “なりやすい要因” として、ピル(経口避妊薬)の服用が挙げられている。
30代後半でタバコを吸い、ピルを服用している女性。これに当てはまるという方は、飛行機のロングフライトでは十分すぎるほど水分(アルコールではなく)を摂り、足をこまめに動かすよう気を付けて頂きたいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)