エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】徹子の部屋で“噛んだ”事を指摘され黒柳徹子がタジタジに。

テレビ「徹子の部屋」に2月25日、漫画家の黒鉄ヒロシ(65)が出演した。ベテラン漫画家の彼だが今回が初出演だった。しかしながら黒柳とのトークは盛り上がりエンディングに差し掛かった時にそれは起きた。

黒鉄ヒロシは漫画家としてだけでなく歴史にも通じている。彼はこれまでにナンセンス漫画と歴史漫画のどちらでも数々の賞を取っているのだ。
彼の代表作のひとつが『坂本龍馬』だが、この作品に関しては彼が高知県の出身であることも影響していることは間違いない。
この日の「徹子の部屋」でも黒鉄は黒柳から「ひいおばあさんが龍馬と話したことがあるそうね?」と聞かれてその思い出を話した。
彼が子どものころに周囲の大人から聞いた坂本龍馬の人物像は「怖い人」だったというのだ。まだ司馬遼太郎氏の『竜馬がゆく』が書かれる以前なので、坂本龍馬の知名度が低かった頃の話である。
当時(ひいおばあさんの時代)は『土佐藩を脱藩』、『江戸幕府を覆す』そんな話題の主となった龍馬は『とんでもないことを考える危ない思想の持ち主』と捉えられたようだ。
しかしそんなエネルギッシュな坂本龍馬のファンも多い。黒鉄ヒロシはまだ若い頃に高知の地元で飲み代が無い時はスナックで龍馬の話をした。「龍馬の話で盛り上がると客の誰かが『こっちに来い』と呼んで飲ませてくれる」と彼は言うのだ。

また『あの世』があるのか、無いのかといった話題では、黒鉄が「あの世は無いと思ったほうが良い」と持論を展開した。彼は『あの世は無い』と思えば死んだ時に「無くて当たり前、あったらめっけもん」なのでどちらにしろラッキーだと語った。
しかし、これには黒柳が首を捻り「そうですか? そうかな? そうですか?」としつこく問いただすので、黒鉄も根負けして「すみません、間違いました」と折れたのだ。
黒柳は故遠藤周作氏が臨死体験を経験した人々の声を元に『あの世』について話したことを信じており、黒鉄の持論には納得できなかったのである。

様々な話題で盛り上がった2人が最後の締めの段階に入った時だ。黒柳徹子が黒鉄ヒロシに対して「とても博識でいらっしゃるから!」と言ったのだがそれが若干噛んでいたのだろう。
黒鉄は「今!『ハクチキ』って言いましたよね!?」とすかさず指摘したのである。思わず滑舌の悪さを指摘された黒柳は焦ったように「いいえ!『ハクシキ』と申しました!」と否定したが、その口調はいつも以上に早口だった。

若手お笑い芸人からは『徹子の部屋は芸人潰し』と恐れられてネタにされるほどだが、そこの主人、黒柳徹子を焦らせる黒鉄ヒロシの精神力を見せ付ける出来事だった。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)