東日本大震災発生から10日以上が経過した。しかし現在も余震や各地で地震が発生するなど、まだまだ油断できない。そんな中多くのタレントやミュージシャンが東日本大震災の被災者への想いを曲に乗せネット上にアップするなどの活動が増えてきている。3月22日、人気ロックバンドGLAYのヴォーカルのTERUは、自身のブログ「RUN」でTwitterに自ら書き下ろした曲を載せたことについて綴っている。
大震災発生後、Twitterを通じてTERUは多くの人の不安な想いを感じた。今回の曲はこの時の想いを詰め込んだものだという。作ろうと思って作ったものではなく、つま弾いていたときに思い浮かんだ言葉たちをそのまま綴ったものだ。
地震に怯え、不安で夜も眠れない人たちの心が少しでも安らぐようにとICレコーダーで録音したものをTwitter上にアップ。しかしそれはメンバーにも断っておらず、事務所にも報告しなかった。そのことについてTERUは「ミュージシャンとして素直な行動だから許してくれるだろう」と、特にためらうことも無く曲をアップできたという。結果的には事後報告という形にはなったが、事務所の人間も笑っていて特にトラブルも無かった。
その後、ラジオDJのやまだひさしが番組内で流してくれたり、テレビの情報番組で取り上げられたり、TERU自身予定外な展開になってしまったが、曲を作った責任を果たさなければと、ブログ内では歌詞を掲載している。
また今回のこの曲はYouTubeでも聴くことができる。アコースティックのシンプルな音とTERUの優しい歌声が心の中に沁み入ってくる。今回の地震は東日本各地に多くの傷跡を残した。被災者は勿論、地震に対する恐怖が人々に心の奥にも強く爪跡を残している。そんな中、日本中が支援物資や募金活動など被災者を助けようと動き出している。しかしその一方で窃盗や灯油の盗難など許し難い犯罪も発生しているのも悲しいが現実である。どうか汚れた気持ちを捨て優しい気持ちを持って欲しいと願う。震災で亡くなった多くの人々は志半ばで命を落とした。残された人間が今犯罪を起こしてどうするというのだ。できることでいい。今私たち一人一人が小さな努力(節電や、買占めをしないことなど)で救える命があるということを忘れないでほしい。
(TechinsightJapan編集部 うずらの珠子)