Twitter上で連日震災に関する様々な情報がリツイートされ、不特定多数に拡散されているが、その数はあまりにも多すぎる上、非公式なものや個人の意見、誤報まで交じるのが現状だ。公的機関からのホットでタイムリーな情報が、埋没してしまっている。一体何を信じて良いかわからず混乱し、Twitter自体見るのを控えているという人も多い。
そこで大きな役割を果たすのが、公式情報だけをまとめたサイトだ。株式会社マピオンが提供する「マピオンメイヤー」もその一つで、ここでは知事や市町村長など首長によるTwitterのつぶやきを地図上で見ることができる。
「マピオンメイヤー」は昨年9月にリリースされたサービスで、日本最大級のインターネット地図情報サービスである「マピオン」の1/1500の縮尺において、地図上の自治体の位置に、Twitterのアイコンを表示している。アイコンをクリックすると、その自治体の首長のアカウントまたは自治体公式アカウントによるTwitterの最新のつぶやきが表示される。
株式会社マピオンでは今回、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生を受け、被災地域の自治体を追加した。新たに追加されたのは、岩手県(岩手県広聴広報課)、宮城県気仙沼市(気仙沼市危機管理課)、福島県会津若松市、福島県いわき市、茨城県つくば市(つくば市情報システム課)などだ。
このほか、放送局の公式アカウントとして岩手県盛岡市のIBC岩手放送も追加された。
このサービスは無料で利用できる。株式会社マピオンは「東日本大震災で被災された地域の自治体を追加することで、被災地の情報が広く共有されることを期待している」とコメントしている。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)