ミスキャンパス。それは女性アナウンサーや女優など華やかな世界への登竜門と言われ、毎年多くの「美人女子大生」がその称号を得て、活躍の場を広げている。TechinsightJapanでは、こうしたミスキャンパスの「その後」に注目。普通の女子大生が「ミス」の称号を得て、どう変わっていくのか。心境の変化や、今だから言える本音など、女子大生の素顔に迫る。
今回登場していただくのは、昨年ミス明学2010に輝いた、明治学院大学法学部消費情報環境法学科2年の沖玲奈さんだ。沖さんは東京・下町出身。中高とジュニアモデルの経験があり、現在もサロンモデルとして活動。ミスコンには大学の食堂でスカウトされたのがきっかけで出場した。
ミス候補としての活動期間中は、テニスサークルの本格的な練習との両立で苦戦したとのこと。ご両親の熱い応援もあり、特にお父様がブログの書き方などを厳しくチェックしてくれたのだとか。
―――おめでとうございます!正直、受賞できると思っていましたか?受賞当時を振り返って、また現在の心境をお聞かせください。
沖:受賞できるとは思っていなかったので、意外だなと思ったのが正直なところです。当日はとても緊張しましたが、友達がコンテストに来てくれたのが嬉しかったですね。友達の顔を見たら頑張らなきゃなと気合が入りました。自分の中ではまだまだできてないことや課題もあったので、最初は「ミス明学」と自信を持って言うことができませんでした。しかし時間が経つにつれ、取材などミス明学としての活動が増えてきて、軽率な言動はできないなという自覚が生まれました。生活を見直そうとか、前の自分の悪い部分を変えていこうと努力するようになりました。
―――ミスコンに出る前と後で、変わったことはありますか?
沖:受賞後は、周りの友人からおめでとうと言ってもらえたり、ネタにされたりも(笑)。学内でも色んな人から声をかけていただくので嬉しいですね。あと、交友関係も広がりました。特に、他の候補4人とはすごく仲良くなって、今でもよく遊びに行きます。4人は自分の中の支えになっています。人に対しての感謝の気持ちを考えたり、自分自身を見直したりと、ミスコンを通して成長することができた気がします。ミスコンを通して得るものは本当に大きいです!
―――お気に入りのスポット、オススメのお店などがあれば教えてください。
沖:私は都内在住ですが、2年生までのキャンパスが戸塚で、所属するテニスサークルも横浜市内で練習しているので、横浜は出没頻度が高いです。サークルのみんなとは駅近辺の居酒屋によく行きます。中でも香港厨房は1皿300円で色んなものが食べられるのでオススメですね。みなとみらいも大好きで映画館や赤レンガもよく行きます。洋服など買い物は横浜の駅ビルや桜木町のColette・Mareですることが多いですね。あとはお洒落なバーもあって…本当に横浜は好きな街ですね。
―――今後の目標、将来の夢を教えてください。
沖:将来は企業の広報活動に興味があります。現在、消費情報環境法学科で消費者のことなどを勉強しているので、企業と消費者をつなげる広報活動をしてみたいなぁと思います。とは言えまだ2年生なので、様々なジャンルに興味を持ち、視野を広げたいと思います!
沖さんは活動中の苦労を振り返って、「周りが応援してくれてる分、期待に応えなきゃと思って、プレッシャーを感じることもあった」「自分以上にスタッフの方が大変だし、しかも候補に選んでもらって候補に残れなかった子もいるのだから、何か失敗をしてもあんまり軽々しく落ち込んでるとは周りに言えず、抱え込んで卑屈になったこともある」と正直な胸の内を明かした。常にだらしない格好はできないとか、ブログは丁寧に書かなきゃなどと思い悩み、自分の気持ちに余裕が持てない時期もあったという。
そんな沖さんを救ったのが、友達からの一枚の写真だ。そこには、色紙のように仲の良い友達がびっしりとメッセージを書いてくれていたという。「私がミスコンに出るというだけで友達が時間をつくって動いてくれて、その一言一言がすごく嬉しかったです。家でめっちゃ泣きましたね。あとは両親から、とにかくだめでもいいから無理しないで自分らしさを出して頑張ってと励まされました。周りの人たちから助けられて、最後はいい結果を出すことができました!」と語る沖さん。ミスコン出場を通じて得たものは計り知れないほどだという。
ミスキャンパスというと自分自身の魅せ方を分かっていて、どちらかというと自信家タイプが多いのかなというイメージを持っていたが、今回の取材を通してそうした先入観は見事に覆された。可憐に咲く花のように、慎ましやかな表情と姿勢が沖さんの持ち味。今後のさらなる飛躍を期待したい。
取材協力:
・明治学院大学広告研究会
・ラ・ロンジェヴィテ(洋食、マクロビオティック、薬膳料理など)港区白金台3-3-1
沖玲奈さんブログ(http://ameblo.jp/reina-oki/)
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)