ママタレントとして活動中のダルビッシュ紗栄子が自身のブログ「ダルビッシュ紗栄子オフィシャルブログ」内で、東日本大震災が起きた今「自分自身が何をすべきか」を綴っている。
それは3月23日の日記“「続ける」という事。”に書かれている。紗栄子は体調を崩して2日間ブログを休んでいた。彼女は、ここ最近色々考えることが多く「病は気から」という言葉通りになってしまったという。
考えごとの中にはプライベートなことから仕事のこと、また震災のこと等様々なものが入り混じっている。特に今回の震災後、彼女自身被災者の人たちのことを考えると胸が詰まることもあった。勝手に想いを共有し心が折れることも。しかしそれは違うと彼女は言う。非被災者として今自分がすべきことは、共に悲しみや辛さに浸ることではなく、被災された人たちの為にも日本経済を止めないこと、また彼らの為に私たちが力になれることをし続けるべきではないかと訴えている。また自身のブログに対しても最低限のルールを守りながら続けて行きたいという。タレントという仕事柄「不謹慎」という曖昧なボーダーラインに怯えてしまうこともあるが、今はファンの方の為に喜んでもらえることをし続け、発信していくことが大事なのではないか。そう思った彼女は「ガッツポーズ」をした自身の写真をブログ内にアップし、「誰かが少しでも元気になることを信じて。」と最後に綴っている。
先日Techinsightで報じた、「『頑張って』と言わないで…」被災地からの悲痛な声。悲惨な現実を目の当たりにした被災者の人たちが、ただテレビの向こう側から「頑張って」と言われても何を頑張ればいいのか、逆に怒りや悲しみがこみ上げて来てしまうという記事だ。
惨劇を目の当たりにした者にしか分からない心の奥底に、薄っぺらな言葉をただ無責任に投げかけることはなんとも酷ではないか。私たちは今悲しみを共感することではなく、一人一人がどうしたら被災者を救えるのかを考え、力になれることを実行する。それこそ非被災者である私たちこそが頑張るべきかもしれない。だから今、それぞれに些細な事でも「出来ることを続ける事」が大切なのだ。
(TechinsightJapan編集部 うずらの珠子)