かつて地震津波の被害にあった彼女は語る。チェコ出身のスーパーモデルであるペトラ・ネムコヴァ が、先週の金曜日に起きた東北地方太平洋沖地震について自らの心のうちを明らかにした。ペトラは、自らの被災経験を振り返ると共に、地震津波に対する防災教育を行うことの重要性を語った。
今回、東北地方を中心に起きた大地震の余波は、海を越えて人々の心に届いている。かつて、地震の津波により被災した経験を持つペトラ・ネムコヴァは、インタビューにおいて、東北地方太平洋沖地震での映像を「とてもつらくて見てられなかったわ。」と語り涙ぐむ様子を見せた。
ペトラは、2004年にタイに休暇で訪れていた際、地震による津波の被害にあった。この時ペドラは、婚約者のサイモンさんを亡くすとともに彼女自身も骨盤の骨折という大きな怪我をしている。津波の際にヤシの木に登り難を逃れたという彼女にとっては、遠く離れた日本での大地震も他人事ではない。
「日本で起きた地震も、ニューヨークにいる多くの人々にも影響を与えている」と語るペトラにとって一番つらかったのは、津波から逃げ惑う人々の姿だったという。「いちばん見ていられなかったのは、人々が車で津波から逃げようとしているところだったわ。」と彼女はさらに涙を見せた。
タイでの地震で一命を取りとめたペトラは、2005年には、災害にあった子供たちを支援する基金を創設。「学校のカリキュラムの中に、防災教育を入れないのは犯罪的だわ。たくさんの命が救うことができるはずだったのに。」と語る彼女は、防災教育の重要性を訴えている。
一方でペトラは、さまざまな状況でおきる災害について、ひとつの方法で対応出来るわけではないとしながらも、被災した際には、まずは落ち着くことが最も重要だという。「もし冷静でいなければ、助かるチャンスや、他の人達を助けるチャンスを見失うことになる」と落ち着き冷静になることの大切さを説いている。
先週の地震から週明けした現在、レディー・ガガやチャーリー・シーンをはじめとした、著名なスター達が、東北での地震への救援を呼びかけている。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)