世界で活躍する日本人にも衝撃を与えた東日本大震災。映画「インセプション」等の有名作品で知られるハリウッドスターの渡辺謙が、世界中に向けて被災者の支援を呼びかけている。同時に彼は、日本人が団結し、今回の危機を乗り越えることができるとほのかな自信も見せている。
先週に起きた大地震を受け、今月の16日、渡辺謙は被災者支援を呼びかけるウェブサイトを立ち上げた。この「kizuna311.com」 – Kizuna – Unity and Hope Together we will prevail and overcome と名付けられた同サイトの英語版では、渡辺謙自ら寄せたメッセージと共に、彼が英語で語る動画も掲載されている。
「地震のニュースを聞いた時、驚くと共に悲しんだ」と語る渡辺謙。同ビデオ中において、「被災者のことを心に留めてほしい」と語る彼は、今回の被災者への支援を求めている。
同時に、「すぐに何かをしなければと思った」とも話す彼は、エンターテインメントで活動する立場として、被災者と世界とを結ぶ架け橋になりたいと、自らの使命を明らかにした。
そして、サイトの名前を「kizuna311」と名付けた由来について、日本人が災害時においても秩序を維持していることについて言及。海外メディアが驚きをもって報じるこの点について、彼は非常時にも団結し秩序を維持するその特性を、日本人の大きな強さであるとしている。
彼はこの「絆」をもって今回の危機を乗り越えていかなければならないとも。日本人が持つ「絆」について、渡辺謙は、これを誇りに思うべきものであるとしながら自信も見せた。
いっぽう日本語版では、宮沢賢治「雨ニモマケズ」の朗読を収録した動画が掲載されている。日本の芸能人からのメッセージや朗読を収録した動画も紹介されており、日本のメディアに対してサイト内における全てのコンテンツの自由配布を呼びかけている。
彼は、世界中から励ましのメッセージを受け取ったとも語り、今後可能な限り動画を配信し、被災者に希望を届けたいとしている。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)