結婚69年の91歳夫婦、9日違いで旅立つ「夫の最期、妻は手を握って離さず」…
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東日本大震災発生から1週間となるが、今も被災地での闘いは続いている。仙台市で津波に遭遇した女性の話がラジオ番組で紹介されたが、改めて津波の凄まじさを思い知る内容だった。
福岡県に住むその女性は震災時に仙台市内にいた。奇跡的に助かり今は福岡に戻っているという。
3月18日に放送されたFMラジオ「モーニングジャム」(FM FUKUOKA)の中で、パーソナリティの今村敦子が聞いたその女性の被災時の様子が紹介された。
仙台市内にいた時に避難指示を聞いた彼女は『まだ大丈夫だろう』と食料を確保しておこうと思い近くのコンビニに入った。その間に瞬く間に津波が押し寄せたのだ。
コンビニ内は水が溢れて増水していき彼女も水に浮く状態になった。ついに彼女と天井との間が50cmにまで迫ったという。
その時コンビニには店長もいたのだが、彼は水が溢れだすと機転を利かせて彼女にストローを放り投げた。天井との隙間50cmの空間にストローを突き出して呼吸をすることで彼女は溺れずにすんだのだ。
だが、その状態で10時間コンビニ内に浮いていたのである。やがてコンビニから外に流された彼女は『離れ小島』のようになった所にたどり着き、そこでも10時間過ごした。
その間濁流に流されてくるものはありとあらゆるもので、直視できず「ずっと天を仰いでいた」そうだ。
今村敦子の聞き伝えであり、直接本人が語ったわけではないが津波の恐ろしさと被害の酷さが目に見えるかのように伝わってくる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)